この記事では、「着実」と「堅実」と「誠実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「着実」とは?
「着実」は「ちゃくじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「落ち着いて、地道にものごとを行うこと」という意味で、焦らずに一歩ずつものごとを進めていく様子をいいます。
2つ目は「危険をおかさず手堅いこと」という意味で、余計な駆け引きをせずに、最も安全なやり方をする様子をいいます。
上記に共通するのは「落ち着いている」という意味です。
「着実」の使い方
「着実」は名詞・形容動詞として「着実だ・である」と使われたり、形容詞として「着実な」と使われたり、副詞として「着実に」と使われたりします。
基本的に、落ち着いて、一つずつ確かにものごとを進めて行く様子に使われる言葉です。
「着実」の例文
・『彼は目標に向かって着実に計画を進めていった』
「堅実」とは?
「堅実」は「けんじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「速さではなく確実性を重視すること」という意味で、達成するまで時間がかかっても、必ず成功させる様子を言います。
2つ目は「危なげがない様子」という意味で、自ら危険を冒す様な真似はせず、真面目にものごとを進める様子を言います。
上記に共通するは「真面目である」という意味です。
「堅実」の使い方
「堅実」は名詞・形容動詞として「堅実だ・である」と使われたり、形容詞として「堅実な」と使われたり、副詞として「堅実に」と使われたりします。
基本的に、真面目で手堅く、時間がかかっても目標を達成する様子に使われる言葉です。
「堅実」の例文
・『彼女は贅沢をせずに堅実に暮らしている』
「誠実」とは?
「誠実」は「せいじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとに対して真面目に当たる様子」という意味で、問題が発生した時などに、ごまかしたり逃げたりせずに、しっかり現実を受け入れて対応する様子を言います。
2つ目は「私利私欲を入れず、人のことを考えて接すること」という意味で、普段から人に対して真心を持って接する様子を言います。
上記に共通するのは「真心がある」という意味です。
「誠実」の使い方
「誠実」は名詞・形容動詞として「誠実だ・である」と使われたり、形容詞として「誠実な」と使われたり、副詞として「誠実に」と使われたりします。
基本的に、人に対して嘘をついたりごまかしたりせず、真面目に接する様子に使われる言葉です。
「誠実」の例文
・『彼女の誠実な人柄はカウンセラーに向いている』
「着実」と「堅実」と「誠実」の違い
「着実」は「落ち着いて、一つずつ確かにものごとを進めて行く様子」という意味です。
「堅実」は「真面目で手堅く、時間がかかっても目標を達成する様子」という意味です。
「誠実」は「人に対して嘘をついたりごまかしたりせず、真面目に接する様子」という意味です。
まとめ
今回は「着実」と「堅実」と「誠実」について紹介しました。
「着実」は「落ち着いている」、「堅実」は「確実に成功させる」、「誠実」は「真心がある」と覚えておきましょう。