松の木は、日本に古くからある植物です。
庭園や海の近くでよく目にすることができます。
海水に含まれる塩分に強いのが松の木なのだそうです。
防風林として沿岸付近に、塩に強い松が並んで植えられています。
この記事では、「赤松」と「黒松」と「五葉松」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赤松」とは?
「赤松」は、葉が細い針葉樹である松の種類の一つです。
雌雄同体の植物で、雄花が咲き終わった後に雌花が咲きます。
松は英語で“pine”と言い、松ぼっくりの形がパイナップルに似ていることから、パイナップルの語源となっています。
「赤松」は、幹の表面が赤い色をしていて特徴があります。
「黒松」と見た目が似ていますが、葉の柔らかさが「赤松」の方が柔らかく、しなやかだそうです。
そのことから「雌松」とも呼ばれています。
松の花言葉は「不老長寿」で、樹齢が長いことからそう言われています。
「赤松」の例文
・『赤松の苗木を植木鉢に入れ替える』
苗木の若い松は、50センチ位の丈で小さいので、家庭の庭で育てられます。
日光と水はけの良い場所が適しています。
・『赤松の根元に松茸が生える』
松茸は、「赤松」の根のあたりに菌を増やし、成長します。
「赤松」が光合成で蓄えた養分を、土を介して松茸に与えるので、すぐそばに松茸が育っています。
「黒松」とは?
「黒松」は、こちらも松の種類の一つで「赤松」と姿が似ていますが、「赤松」よりも葉が固く、手などに刺さると少し痛いく「雄松」とも呼ばれています。
樹皮が黒いことから「黒松」とされています。
神社で「黒松」をよく見かけますが、神社では神が宿るとされている植物のようです。
「黒松」は見た目が堂々としていて、丁寧に手入れされ並んでいるのを見ると風情を感じられます。
「黒松」も「赤松」と同様、災害防止の為に海岸沿いに植えられています。
「黒松」の例文
・『日本三景の天橋立の黒松が立派だ』
京都府の日本海側にある「天橋立」は名勝として知られ、3. 6kmに及ぶ砂浜に数千本の「黒松」が茂っており、美しい風景を観る為大勢の観光客が訪れています。
・『黒松は盆栽としても親しまれている』
葉がしっかりしていて生命力のある「黒松」は、盆栽にも向いていて、見栄えが良いです。
「五葉松」とは?
「五葉松」も、上のニつと同じく、マツ科の樹木で、木材としては使われませんが、植木や盆栽に使われます。
「赤松」や「黒松」より「五葉松」の方が樹齢が長いのが特徴です。
一箇所から葉が五枚出ることから、「五葉松」と言われているようです。
日本産の植物で、昔ながらの庭園や神社でよく見られます。
「五葉松」の例文
・『五葉松を美しく見せる為に手間と時間が費やされる』
剪定をしなければ、10メートルもの高さになるそうですが、庭園の美しい「五葉松」は大変手間が掛かっていそうです。
・『五葉松の樹皮は黒み掛かっている』
「五葉松」は五月頃に花を付けるそうです。
「赤松」と「黒松」と「五葉松」の違い
「赤松」は樹皮が赤っぽく、葉が「黒松」より柔らかく「雌松」とも言われています。
「黒松」は、樹皮が黒っぽく、葉が固く、触るとチクチクしていて「雄松」の名前でも呼ばれています。
「黒松」は姿が堂々としています。
「五葉松」は、一つの箇所から五枚の葉が出る為「五葉松」と言われていて「御用を待つ」という言葉から良いことが舞い込む意味として使われ、お祝いの際に贈られるものでもあります。
これらのように、松はそれぞれの特徴から名前が付けられているので、各松の違いを知っておきたいです。
まとめ
「赤松」、「黒松」、「五葉松」、どれも海沿いや庭園や神社で目にしたり、盆栽として人に親しまれている松ですが、それぞれの特徴を知り、目にした時に名前を当てられると少し嬉しくなります。
植物の名前も覚えていきたいです。