この記事では、「号令」と「命令」と「訓令」の違いを分かりやすく説明していきます。
「号令」とは?
号令とは、ごうれいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば即座に理解出来ますが、大声をあげるとか合図といった意味の号の漢字に、めいずるといった意味の令の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ号令は、多くの人に決まった行動を取らせるために、大きな声で命令する事を意味するのです。
「号令」の言葉の使い方
号令は、主に大勢に向かい大声で指示を出す事を表す言葉として使われています。
良く見られるのが、先生が生徒達に号令を掛ける、といった表現であり、大勢で行進等の同じ行動を取る際に良く使われる言葉です。
「命令」とは?
命令とは、めいれいという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を見れば分かる事ですが、言い付けるとか言い付けの意味を持つ命の文字に、お達しとか掟の意味がある令の文字を組み合わせる事で成立した言葉です。
そのため命令は、上位の者から下位の者に対して言い付ける事を意味します。
「命令」の言葉の使い方
命令は、上の立場の人間が下の立場の人間に指示を出す、という意味合いで使用される言葉です。
ビジネス上では、上司が部下に対して仕事に関してどうするかを指示する際に、この命令という言葉が使われています。
他にも親が子に対して、手伝いや勉強をする様に言い付けする時にも、この命令という言葉が利用可能です。
「訓令」とは
訓令とは、くんれいという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、教えや教え諭すといった意味を示す訓の漢字に、めいずるといった意味の令の漢字を付け足す事で完成した言葉です。
なので訓令は、上級官庁が下級官庁に対して命ずる事を示すのです。
「訓令」の言葉の使い方
訓令は、上級官庁が下級官庁に与える指示を表現する言葉として用いられています。
他にもビジネスの場では、上の者が目的を伝えつつどの様に行動するかは相手に任せる、といった意味合いでも使用されているのです。
「号令」と「命令」と「訓令」の違い
3つの言葉を並べて見比べれば、それぞれ最初の文字が号と命と訓であり、全部違う漢字が使用されている事に直ぐに気付く事が出来ます。
所が2文字目は同じ令の字が使われており、持つ意味合いも似た部分がある点もややこしい所です。
もっとも号令は、大勢に向け大声で指示を与えるという意味を持っている言葉となっています。
命令は、立場が上の者が下の者に指示を与えるという意味で用いる言葉です。
訓令は上級官庁が下級官庁に対し、権限の行使を指揮すべく命じる事を表します。
まとめ
3つの言葉は最初に使用される文字が違う一方で、2文字目で同じ令の文字が使われ、持つ意味合いもやや似通っていたりするのです。
ただし号令は、大勢の人間に対し大声で指示を与えるといった意味を示します。
次に命令は、目上の者が目下の者に対して与える指示を表現す言葉です。
最後の訓令は、上級官庁が下級官庁に下す権限行使を指揮するための指示を表します。