子供を育てる言葉として「養護」「保育」「教育」などがキーワードして目にすることがありますが、これらの言葉の意味がどのようなものであるか、ご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「養護」と「保育」と「教育」の違いを分かりやすく説明していきます。
「養護」とは?
「ようご」という読み方をする「養護」は「特別な保護環境の下で助けること」という意味があります。
特に「児童・生徒の性質や体質、環境を考慮して適切な保護や鍛錬を行いながら養育する」という意味合いで使わることが多いです。
「養護」を構成する「養」は「やしなう」、「護」は「たすけること」を指していることから、「養護」は「児童や生徒の健康を保護し世話をする」という解釈になってくるのです。
「養護」の例文
・『養護施設で育った子』
・『児童養護施設』
「養護」の例文を挙げてみましたが、『児童養護施設』は「特殊な事情で保護者と一緒に生活することが困難な児童が入所する施設」のことを言います。
「保育」とは?
「保育」は「ほいく」と読み、「乳幼児を保護して育てること」という意味になります。
0~2歳になる子供を対象とした乳児保育が含まれない就学前の教育として、幼児教育が定義されているのですが、これも「保育教育」と呼ばれているのです。
但し、一般的に「教育」は国が定めるところ、「保育施設や家庭など環境に関係なく小学就学前の未就学児童に対する教育」とされています。
「保育」の例文
「保育」の例文は以下の通りです。
・『うちの子供は保育園に通っている』
・『彼の仕事は保育士です』
「教育」とは
「教育(きょういく)」は「教えて知能をつけること」や「心身を両面から才能を伸ばすために教えること」という解釈になります。
「教育」の例文
・『情操教育に力を入れる学校』
・『やっと義務教育を終えた』
「養護」と「保育」と「教育」の違い
ここで「養護」と「保育」と「教育」の違いをまとめてみます。
「養護」は「子どもが心身ともに健やかに成長できる環境を整えて、その子ども自身が主体的に育つことを支援すること」を意味しています。
特に乳幼児期には欠かすことのできないものとなっており、養護施設では「身体機能が弱く保護することが必要な子どもたちを教育しつつ、生活面や経済面でサポートする」意味合いが強くなってくるのです。
「教育」は「子どもの思考や行動をなど興味・関心を引き出す手助けをすること」になります。
特に人間関係・環境・言葉・表現などの観点から、「養護」と「教育」がセットになったものが「保育」としてとらえるといいかもしれません。
まとめ
「養護」と「保育」と「教育」の違いを説明してきましたが、個々の意味は異なりますが、これらの言葉はお互いに密接な関係があるのです。
特に子どもの成長に合わせて、大変重要な要素となるので、幼いお子さんもお持ちの方が是非、意味を理解していただきたいと思います。