何かわからないこと知りたいことがあった時に、人は調べたり研究したりするものです。
そのような時に使う言葉として「模索」「探索」「探究」といったものがあります。
この記事では、「模索」と「探索」と「探究」の違いを分かりやすく説明していきます。
「模索」とは?
「模索」とは、手さぐりで探すこと、状況が不明の中でいろいろ試みるという意味の言葉です。
不明なものを調べる時には、どこから調べたらいいのかどこを重点的に調べたらいいのかなど、手がかりが必要になります。
ですが、その手がかりすらまだ見つかっていない状態の時は、まず手がかりになりそうなものを考える必要があります。
「模索」は不明なものの為に何か行動するというよりは「考える」という意味の強い言葉になります。
「模索」の例文
・『このゲームの攻略法を模索する』
・『今までやったことのない事業計画なので、暗中模索の毎日だ』
「探索」とは?
「探索」とは、さぐりもとめること、さがしたずねることといった意味になります。
不明なものを調べることという意味では「模索」と似ていますが、「探索」は「行動する」ことに重きを置いた言葉になります。
実際に行動に出て探すということは、ある程度手がかりは掴めているような状態であり、形のあるものを対象としていることが多い言葉です。
「探索」の例文
・『ある植物を手に入れる為、アマゾンの奥地を探索する』
・『沈没船が沈んでると思われる海域を探索する』
「探究」とは?
「探究」とは、物事の真の姿をさぐって見きわめることという意味です。
不明なものを調べる点では「模索」「探索」と似ていますが、「探究」は主に「考える」という行為の多い言葉です。
不明なものについて資料などで調べた内容と、自分の今まで培ってきた経験などをもとにして、不明なものについてとことん考えるということです。
「探究」の例文
・『教授は長年エビの生態について探究している』
・『宇宙の起源について探究する』
「模索」と「探索」と「探究」の違い
「模索」は、まだ手がかりすらない状態であることから、手がかり自体を考える必要もあるので、必然的に「考える」ことが多くなります。
「探索」は、もうある程度の手がかりは掴めている状態であり、実際に「行動する」段階であると言えます。
例えば、ある植物を採りにアマゾン奥地を「探索」する為、どのようなルートを通ればいいか「模索」するといった具合です。
「探究」は、物事の核心を見極めるために、一つのことについてとことん調べて考える行為です。
その対象は動物の生態であったり宇宙の起源であったり、人の真理のようなものであったりさまざまですが、とにかく専門的に「突き詰めて考える」ことを指した言葉です。
まとめ
「模索」と「探索」と「探究」の違いについて述べましたが細かな違いがありました。
世の中にはよく考えると不思議に思うことがたくさんあります。
そのような時は、好奇心を持って調べて考えて突き詰めてみると面白い発見があるかもしれません。