この記事では、「利口」と「利発」と「聡明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「利口」とは?
「利口」は「りこう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「頭がよいこと」という意味で、知能が高く賢い様子を言います。
2つ目は「要領がよく抜け目ないこと」という意味で、やり方や立ち回りが上手なことを言います。
3つ目は「子供などが聞き分けがよく扱いやすいこと」という意味で、「お利口さん」などとい言います。
4つ目は「言葉が巧みなこと」という意味で、口先で人を惑わすことを言います。
5つ目は「軽口を言うこと」という意味で、機転を利かせて冗談を言うことを言います。
上記に共通するのは「賢い」という意味です。
「利口」の使い方
「利口」は名詞・形容動詞として「利口だ・である」と使われたり、形容詞として「利口な」と使われたり、副詞として「利口に」と使われたりします。
基本的に、頭が良い様子を表し、知能が高いだけではなく要領が良かったり、機転が利く様子にも使われる言葉です。
「利口」の例文
・『早いうちに会社に見切りをつけて転職するとは利口な奴だ』
「利発」とは?
「利発」は「りはつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「理解や判断が早いこと」という意味で、頭の回転が速いことを言います。
2つ目は「鋭く賢いこと」という意味で、頭が良く、感覚が鋭敏な様子を言います。
上記に共通するのは「鋭い」という意味です。
「利発」の使い方
「利発」は名詞・形容動詞として「利発だ・である」と使われたり、形容詞として「利発な」と使われたり、副詞として「利発に」と使われたりします。
基本的に、理解や判断が早く、鋭い様子に使われる言葉です。
「利発」の例文
・『パソコンを使いこなしてしまうとは利発な子どもだ』
「聡明」とは?
「聡明」は「そうめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの理解が早く賢いこと」という意味で、「聡」は「耳がよく聞こえること」、「明」は「目が良く見えること」という意味からきています。
2つ目は「神棚に備える餅やキビなどのこと」という意味です。
「聡明」の使い方
「聡明」は名詞・形容動詞として「聡明だ・である」と使われたり、形容詞として「聡明な」と使われたり、副詞として「聡明に」と使われたりします。
基本的に、ものごとの理解が早く、優れた判断力を持っている様子に使われる言葉です。
「聡明」の例文
・『彼女は聡明で常に冷静な判断が出来る人だ』
「利口」と「利発」と「聡明」の違い
「利口」は「頭が良い様子」「知能が高いだけではなく要領が良かったり、機転が利く様子」という意味です。
「利発」は「理解や判断が早く、鋭い様子」という意味です。
「聡明」は「ものごとの理解が早く、優れた判断力を持っている様子」という意味です。
まとめ
今回は「利口」と「利発」と「聡明」について紹介しました。
「利口」は「要領が良い」、「利発」は「鋭い」、「聡明」は「判断力がある」と覚えておきましょう。