この記事では、「不定」と「不詳」と「不明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不定」とは?
「不定」は「ふてい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひとつに決まっていないこと」という意味で、一つの状態に落ち着かない様子のことです。
2つ目は「数学用語で、方程式の解がいくつもあること」という意味です。
上記に共通するのは「一定しない」という意味です。
「不定」の使い方
「不定」は名詞・形容動詞として「不定だ・である」「住所不定」「不定詞」「不定代名詞」などと使われます。
基本的に、ある一つの状態として決まっていない様子に使われる言葉です。
「不定」の例文
・『容疑者として住所不定無職の人物が逮捕される』
「不詳」とは?
「不詳」は「ふしょう」と読みます。
意味は「はっきりとは分からないこと」という意味で、ある程度まで分かっているものの、より細かい点までは分からないことです。
「不」は「~でない」「~しない」という打消しの意味、「詳」は「くわしい」とも読み「細かい点まで調べがついている」という意味、「不詳」で「細かい点まで調べてついていないこと」になります。
「不詳」の使い方
「不詳」は名詞・形容動詞として「不詳だ・である」「作者不詳」「年齢不詳」「出生地不詳」などと使われます。
基本的に、ある程度までは分かっているものの、細かいい部分まではっきり分からない様子に使われる言葉です。
「不詳」の例文
・『世界の童話の中には作者不詳の作品も多い』
「不明」とは?
「不明」は「ふめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「はっきり分からないこと」という意味で、事実や真偽のほどが明らかでないことです。
2つ目は「ものごとを見抜く力がないこと」という意味で、ものごとの是非や先行きのよしあしを悟る能力が欠けていることです。
上記に共通するのは「はっきり分からない」という意味です。
「不明」の使い方
「不明」は名詞・形容動詞として「不明だ・である」「不明になる・なった」「行方不明」「身元不明」「意味不明」などと使われます。
基本的に、ものごとの真実がはっきり分からないことや、ものごとの是非やよしあしを見抜く力がないことに使われる言葉です。
「不明」の例文
・『彼の言うことは意味不明で理解できない』
「不定」と「不詳」と「不明」の違い
「不定」は「ある一つの状態として決まっていない様子」という意味です。
「不詳」は「ある程度までは分かっているものの、細かいい部分まではっきり分からない様子」という意味です。
「不明」は「ものごとの真実がはっきり分からないこと」「ものごとの是非やよしあしを見抜く力がないこと」という意味です。
まとめ
今回は「不定」と「不詳」と「不明」について紹介しました。
「不定」は「決まっていない」、「不詳」は「細かい点まで分からない」、「不明」は「はっきり分からない」と覚えておきましょう。