この記事では、「忠実」と「忠誠」と「如実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「忠実」とは?
誠実に、真心を持って職務を果たすこと、対象物をもとに少しの違いもなく再現を目指すことという意味があり、「忠実な家臣」、「飼い主に忠実な犬」という言葉は誠実という意味、「基本に対して忠実」という言葉は基本を誠実にという意味合いが強いですが基本からは違いを出さずに再現するという意味合いも含まれています。
ミニチュアは忠実に再現していることはセールスポイントになります。
また、原作もののアニメ、ドラマ化は原作に忠実かどうかはひとつのポイントとなり、あまり忠実でないと批判の対象になってしまいます。
非常に忠実というような強調N可能です。
「忠誠」とは?
主人、主君などに仕える一途な真心という意味で、主君だけでなく、国や組織、思想などに対する忠誠という意味でも使えます。
組織、リーダーなどに対して忠誠を誓うという使い方も可能です。
リーダーは部下からある程度忠誠心を得られないと組織が円滑に進まないことも確かです。
ただ組織の間の関係性も適切である必要があり、組織内で蹴落とし合うというような状況は忠誠心が暴走しているとも言えます。
忠誠は一人の人に複数の人が仕えるのが一般的なため、仕える人の人間関係は大事です。
忠誠心の大きさは熱い忠誠心という表現ができますが高い忠誠心のほうが無難な使い方ということは出来ます。
忠誠という言葉はやや重さがあるためか、店舗名で使われるケースは少なく、政治団体などで使われるケースがあります。
「如実」とは
実際の通りであること、その通りであることという意味があり、「如実に差が現れる」という場合は事前の努力の差がそのまま現れると言った意味になります。
「如実に状況を表した写真」という言葉ではまるで実際のように伝わってくる写真ということになり、「文章から如実に伝わる」という言葉では優れた文章によってその時の状況が伝わってくるという意味になります。
如実は言葉としてははっきりと現れるというニュアンスになっているケースも有り、県民困窮、根深さ如実という文章では 、根深さがどうなのかはこの文章だけでは読み取れませんが、如実という言葉がその通りという意味から進んではっきりとしているという使い方になります。
「忠実」と「忠誠」と「如実」の違い
忠実と忠誠は近しい意味があり、主君がある真心さが忠誠、真心を持って職務を果たすことが忠実となっています。
忠実には別の意味もあり、違いなく再現するというときにも使え、如実にとやや近い意味がありますが、如実はそのとおりであるという意味で、写真や文章なよる再現は如実、ミニチュアの再現は忠実、マンガのアニメ化やドラマ化は忠実という違いがあり、忠実は如実の範囲でも使うことはありえますが、逆はまずありません。
まとめ
忠実と忠誠は忠という言葉からの意味合いがありますが、忠実はその範囲が広いと言えます。
如実はその通りという意味合いがメインの言葉なので「練習の差が如実に結果に出た」などのように最初に原因、理由となる言葉を使う必要があるなど、やや使うシーンが限定されます。