この記事では、「中近東」と「中東」と「アラブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「中近東」とは?
リビアからアフガニスタンまでの北アフリカおよび西アジアを指し、中東(ヨーロッパの東で近東よりは西)と近東(ヨーロッパから見て東にある国)の総称となっています。
概念としては当然中東より広くなり、バルカン諸国・トルコ・シリア・レバノン・イスラエル・エジプトなどが近東、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノン、パレスチナが中東の主な国と分類できます。
「中東」とは?
インド以西のアフガニスタンを除く西アジアとアフリカ北東部の総称となり、中近東から近東を除いたものとなっています。
産油国と非産油国で貧富の差が非常に激しいことも特徴的です。
また、自治が行き届いていない国やテロ組織の支配下にあるアフガニスタンなどの国もあり、アメリカとの敵対関係にある国も存在します。
タリバンの支配やパレスチナ問題など、中東の安定は国際問題の課題ではありますが、アメリカだけでも膨大なエネルギーをアフガニスタンの問題に浪費していることもあり、今後も行き先は不透明と言えます。
「アラブ」とは
アラブ首長国連邦を中心に、アラビア語を話す人々が住む地域を指し、アラブ首長国連邦、 アルジェリア、イエメン、イラク、 エジプト、オマーン 、 カタール 、 クウェート、サウジアラビア 、シリア 、スーダン 、チュニジア 、 西サハラ、 パレスチナ 、 バーレーン 、モーリタニア 、モロッコ 、ヨルダン、リビア 、レバノンは多数民族がアラブ語でアラブ連盟加盟国、少数民族としてイスラエル、 イラン、 エリトリア、コモロ連合、 ジブチ 、ソマリア、チャド、ニジェール、 マリがアラブとして定義できます。
コモロ連合とジブチ、ソマリアもアラブ連盟加盟国です。
中近東には含まれていない国もありますが中東とくくり的に近いものがあり、国際的に見た問題点はソマリアの海賊の問題などが追加されます。
「中近東」と「中東」と「アラブ」の違い
「中近東」と「中東」と「アラブ」はエジプトなどこの三つに含まれる国もありますが、ソマリアやリビアなどはアラブのみ分類できます。
中近東は中東と近東を合わせた概念のため、中東であって中近東ではないということはありません。
アラブというと産油国と経済的に豊かなイメージはありますが、アラブ連盟加盟国全てが産油国というわけではなく貧しい国もあります。
まとめ
「中近東」と「中東」と「アラブ」は産油国と非産油国の問題、欧米の文明との対立などの問題などがある地域区分となっており、アフリカ北部などでは貧しさが問題になっている国もあり、安定している国もありますが地域全体としてみた場合は安定が難しい地域でもあります。