誰にでも家族がいるものですが、親・子・兄弟・祖父母などの繋がりの他にも、いろいろなつながりがあります。
その中には「親戚」「親族」「親類」が挙げられるでしょう。
この3つの意味はどのようなものでしょうか?
そこでこの記事では、「親戚」と「親族」と「親類」の違いを分かりやすく説明していきます。
「親戚」とは?
「親戚」は「しんせき」という読み方をしますが、「親類」「みうち」のことであり「血縁関係、あるいは婚姻関係のつながりを持つ人たちのこと」という意味があります。
「親戚」の例文
「親戚」の例文は次の通りです。
・『社長は私の親戚なんです。』
・『彼は親戚の中でも最も成功した人なんだ』
自分が勤める会社のトップが親戚だということもよくある話でしょう。
「親族」とは?
「しんぞく」と読む「親族」は「血縁および姻戚関係にある人たち」「みうち」であり、法律の観点で言うと、「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族のこと」を指しているのです。
「親族」の例文
「親族」の例文を見ると、以下のようなものが挙げられます。
・『親族が20年ぶりに集まってとても懐かしい1日を過ごすことができた』
・『結婚式に参列した親族の中には私の知らない人もいたの』
「親類」とは
「親類」は「しんるい」と読みます。
意味は「血縁・婚姻などのつながりがある人たち」「みうち」「血族・姻族」のことで、家族から見ると「血縁・婚姻で生まれた関係によってつながっている人たち」ということを指しています。
「親類」の例文
「親類」の例文は以下の通りです。
・『彼は私の親類なんです。子供の頃からよく遊んだこのよ』
・『彼女が親類なんて恥ずかしくて言えないな』
「親戚」と「親族」と「親類」の違い
では、「親戚」と「親族」と「親類」ではどのような違いがあるのでしょうか?
まず、「親戚」と「親類」の違いを考えてみましょう。
「親戚」「親類」ともに「家族以外で血筋・縁組などでつながった一族」ということを指しています。
これは「血縁や婚姻関係で結ばれている人たちのこと」を指しているのです。
このことから、両社とも同じ意味になることが分かります。
しかし、両社とも家族を含んでいないために、一緒に生活している親・配偶者・子供を「親戚」「親類」と言うことはできません。
「遠い親戚」という表現をすることがありますが、「親戚」「親類」には定められた範囲がないのです。
そのために面識のない人でも、遠い「親戚」「親類」になる可能性はあるわけです。
これが「親族」になると「身寄り」「親属」などの意味を持っていますが、前述の通り「民法上で6親等以内の血族。
配偶者 および3親等内の姻族」を指しています。
「血族」は血縁関係、「姻族」は配偶者の関係に当たり、血のつながっている人や婚姻関係にある配偶者が対象となっていきます。
まとめ
ここまで「親戚」と「親族」と「親類」の意味や違いを説明してきましたが、日頃あまり意識していない人はあらためて、自分の親戚や親類のことを意識してみるのも面白いかもしれません。