この記事では、「炸裂」と「爆発」と「爆裂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「炸裂」とは?
「炸裂」とは砲弾などが着弾して激しく爆発することと定義されています。
そのため爆発を前提としているのが炸裂で、より激しいものとなっているということができるでしょう。
この言葉は砲弾など爆発の発生源となるものにクローズアップされている部分があるため、「建物が炸裂した」という使い方はせず、「爆弾が建物に炸裂した」という使い方にになります。
一方口語として強調して伝える用途として使われるケースも有り、「ホームランが炸裂」「かわいさが炸裂」など、プラスイメージでの使い方も見られます。
「爆発」とは?
「爆発」とは物質が化学変化によって体積が急激に増加して破裂や破壊を起こすことなどと定義されており、更に抑圧された感情が急激に現れることも爆発として定義されています。
劇的に数字が増加することを表すことにも使われることがあり、「打線が爆発した」などの使い方もあり、攻撃的なイメージのある言葉を装飾することもあります。
野球で投手が大活躍しても「投手陣が爆発」という使い方はしません。
「爆裂」とは?
「爆裂」とは爆発して破裂することを指した言葉で、「攻撃を受けた建物が爆裂する」などの使い方があります。
爆発を伴うことが言葉としての必須条件となっています。
建築用語にはコンクリート爆裂というものがあり、コンクリートが経年劣化等の化学反応によって亀裂が入ることを指しています。
口語としては爆発と同様、凄いと言った意味で使うケースはありますが、使用頻度は低めです。
「炸裂」と「爆発」と「爆裂」の違い
「炸裂」と「爆裂」は爆発があって発生する言葉で、爆発の結果とも見ることが出来ます。
「炸裂」は爆発の発生源である爆弾や砲弾にクローズアップされている部分があり、「爆裂」は爆発の影響を受けて状態が変化してしまう対象(建物など)をクローズアップしています。
爆発は「炸裂」と「爆裂」のもととなる言葉で、化学反応によって爆発するなど発生源である言葉です。
また、爆発は感情を表す言葉として使うケースもあり、炸裂や爆裂と異なり爆発力といった数値表現を表す言葉にも使えます。
炸裂という言葉は「必殺技が炸裂」など、凄い結果が現れた際に使うケースも有り、爆発という言葉も「安さ爆発」などセールスポイントなどの凄さを表す言葉に使うことはあり、爆裂という言葉も同じように使えなくはないですがやや使用例が少なくなっています。
まとめ
「炸裂」と「爆発」と「爆裂」は爆発がもととなって発生する現象の言葉で、爆発源が対象なのか、爆発した先のものが対象なのかで炸裂と爆裂の使い方が異なるようです。
どれも激しい現象であることから口語として本来の意味とは直接的ではない使い方もありますが、元となったもの・数値などが増大したり、凄さを表したりする使い方が多くなっています。