何か実現させたい事柄がある時に使われる3つの言葉、「目的」と「目標」と「手段」。
これらの言葉の違いは一体どこにあるのか。
迷ってしまう場面もあります。
そのような時の為に、この記事では、「目的」と「目標」と「手段」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目的」とは?
「目的」とは、目指すところ、めあてと言った意味です。
最終的に実現させたい事柄であり、行動する根拠を生むものになります。
例えば「お風呂に入る」という「目的」を達成する為に、脱衣所に向かうという「行動」が生まれます。
細かく言えば、普段の行動は全て、何かしらの目的を達成する為のものであるとも言えます。
「目的」の例文
・『この旅行の目的は、美味しい海産物を食べることです』
・『これらの掃除道具は全て、目的別に使い分けています』
・『車を買うという目的の為なら、仕事を頑張ることができます』
「目標」とは?
「目標」とは、めじるし、めあてといった意味です。
最終的に実現させたい事柄と言うよりは、その事柄を達成する為に途中に設けた「マラソンでの給水所」のような意味合いです。
設けた「目標」を一個一個通過していくことで、最終的に実現させたい事柄に到達できます。
「目標」の例文
・『痩せる為に、毎日欠かさず20分運動することを目標とします』
・『前年の売上を超える為には、毎月の売上目標を、〇〇円にする必要がある』
「手段」とは?
「手段」とは、方法、てだてと言った意味です。
ある事柄を実現させるためのやり方と言った意味になります。
「目的」や「目標」を実現させる為には、具体的にどのように行動しなくてはいけないか決めなくてはいけません。
そのように細かく決められたやり方になります。
「手段」の例文
・『〇〇さんは、目的の為なら手段を選ばない人だ』
・『目標を達成する為には、何かしらの手段を講じる必要がある』
「目的」と「目標」と「手段」の違い
「目的」は、最終的なものであり、抽象的で漠然としたものでもあります。
「海外旅行に行く」という「目的」。
「ダイエットをする」という「目的」。
一方「目標」とは、最終的なものではなく、途中に設けられたものです。
「目的」を達成する為に、具体的な数値や行動が決められます。
「手段」は、より具体性があり、「目的」や「目標」を実現するために取るべき行動のことを指します。
例えば、「毎日運動を欠かさないという目標を達成する為の手段のひとつは、日記を書くことだ」という風になります。
まとめ
「目的」と「目標」と「手段」。
混同して使いがちな場面もありますが、違いは、大まかに言ってしまえば、最終的なものなのかそうでないのか、具体性があるのかないのか。
細かな違いがありました。
これらの3つの言葉をうまく使い分けて、普段の生活でもビジネスの場面でも、いろいろなことにチャレンジして、成し遂げていきたいものです。