昔の日本の名前?
この記事では、「大日本帝国」と「日本国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大日本帝国(だいにっぽんていこく/だいにほんていこく)」とは?
「大日本帝国」とは、かつて日本が使用していた国号の1つになります。
「大日本帝国」という文言は江戸時代の開国を皮切りに始まった、海外諸国との条文に散見されますが、国号は「大日本帝国」以外にも複数が使用されており、統一はされていなかったようです。
後に、「大政奉還」によって、それまで政権を握ってきた徳川将軍家より天皇家へ政権が返上されると、1868年に明治天皇が「王政復古」を宣言し、日本は天皇(=帝)を中心とした政治体制国家(=帝国)になります。
そして、1889年に「大日本帝国憲法」が発布され、施行された際に国号も「大日本帝国」を使用するようになりました。
「日本国(にっぽんこく/にほんこく)」とは?
「日本国」とは、日本の国号です。
19世紀後半を堺に日本は「大日本帝国」の国号を用いるようになりますが、第二次世界大戦で日本は敗北してしまいます。
その後、GHQの占領政策の折、天皇(=帝)を絶対の君主とする「大日本帝国憲法」は改められ、天皇は日本国の象徴とする「日本国憲法」が定められました。
このとき、日本の国号も「大日本帝国」から新たに「日本国」へと変わったのです。
ちなみに、日本のことを「日本(にほん/にっぽん)」と表したり、「日本国(にほんこく/にっぽんこく)」と表したりするケースがありますが、国の名称について明確な規定や法令はないため、習慣によるものだと言われています。
「大日本帝国」と「日本国」の違い
「大日本帝国」と「日本国」の違いを、分かりやすく解説します。
「大日本帝国」とはかつて日本が使っていた国号であり、「日本国」とは、第二次世界大戦後、「大日本帝国憲法」が「日本国憲法」に改められた際に用いられるようになった日本の国号です。
まとめ
・「大日本帝国」とは、かつて日本が使用していた国号の1つになります。
・「日本国」とは、「大日本帝国」の後に日本が使用している国号です。