「脱脂綿」と「コットン」どのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「脱脂綿」と「コットン」の違いを解説します。
「脱脂綿」とは?
「脱脂綿」とは、「綿花から収穫される繊維を脱脂したもの」です。
「脱脂綿」の使い方
綿花からは白くて細い繊維が収穫可能で、収穫した綿花の繊維を集めて加工し布や糸などを作ります。
もともと油分が含まれているため収穫したばかりの繊維をそのまま加工することはできません。
脱脂、つまり油分を抜く工程を経て繊維はきれいにほぐれ様々な用途に使えるようになります。
綿花の繊維を脱脂し洗浄や漂白などで状態を整えたものが「脱脂綿」です。
形状は特に加工されておらず繊維のかたまりそのままの形をしています。
薬を染み込ませて患部に塗布したり止血用の押さえにしたりなど主に医療用に使われます。
「コットン」とは?
「コットン」とは、「綿花から収穫可能な繊維、もしくは綿花から収穫された繊維で作られた素材」を意味する言葉です。
「コットン」の使い方
いわゆる綿製品を指す言葉で、綿花からとれる繊維とその繊維を原料に使って加工されたもの全般を指します。
保湿性に優れ肌触りも良いことから素肌に直接触れる肌着などに広く使われています。
「脱脂綿」と「コットン」の違い
綿花の繊維を使えるように加工した繊維のかたまりが「脱脂綿」、綿花の繊維を原料にしたもの全般を指すのが「コットン」という違いで区別されます。
「脱脂綿」は「コットン」の一種です。
「脱脂綿」の例文
・『消毒液を脱脂綿につけて患部を消毒する』
・『出血を止めるため傷口に脱脂綿を押し当てた』
「コットン」の例文
・『コットン素材のパジャマを購入する』
・『汗をよく吸うコットンはスポーツウェアに向いている』
まとめ
「脱脂綿」と「コットン」はどちらも綿花からとれる繊維を原料にしていますが具体的に指すものは異なります。
それぞれの違いを正しく理解して適切に使い分けましょう。