この記事では、揖保乃糸「上級品(赤帯)」と「特級品(黒帯)」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「上級品(赤帯)」とは?
揖保乃糸を製造するうち80%の生産量を誇るのが「上級品(赤帯)」です。
1年を通して最も消費者に選ばれている麺であり、たっぷりのお湯で茹でて食べる乾麺になります。
10月に製造を始め、翌年の4月まで麺を作るのです。
11もの工程を経て作られている麺であり、600年前から作られているという歴史があります。
1本あたりの太さは約0. 7mmから0. 9mmほどになるまで心を込めて仕上げていき、製造後の麺はきれいに束ねて赤い帯を中心に巻き、袋に入れて出荷するわけです。
「特級品(黒帯)」とは?
12月から2月の3ヶ月間だけ製造する揖保乃糸を「特級品(黒帯)」といいます。
原料の小麦粉は選び抜かれた上質なものを使い、丁寧に作られる麺です。
ただ、誰でも仕上げに関われるのではなく、熟練した製造者のみが作れます。
熟練の技により細く作り上げるので、つるっとした滑らかな食感を楽しめる麺になるのです。
1本の太さは0. 65mmから0. 7mmほどに仕上げたかなり細いところが魅力になります。
束ねた後は黒帯で巻きつけて出荷する「特級品(黒帯)」は、高級志向の人やお歳暮、お年寄りへの贈り物に選ばれている麺です。
「上級品(赤帯)」と「特級品(黒帯)」の違い
「上級品(赤帯)」と「特級品(黒帯)」の違いを、分かりやすく解説します。
1年を通して80%もの生産量になり、多くの人に食べられているのが「上級品(赤帯)」で、贈答品として選ばれているのが「特級品(黒帯)」です。
この麺の色はかなり白く、1本あたりの太さが0. 65mmから0. 7mmと細く、12月から2月まで製造しています。
黒い帯には「特級」と金色の文字が表記されているのが特徴的です。
もう一方の「上級品(赤色)」の麺は少し色が付いていて、製造は10月から4月までとなります。
赤い帯には「手延素麺」という文字と、「揖保乃糸」といった文字が白い色で書かれているのが目印です。
まとめ
どちらも同じ会社で製造し、販売している乾麺ですが、麺の太さや色、帯に書かれている文字など色々な違いがあります。
実際に手に取って異なる点を見比べたり、揖保乃糸の公式HPで調べてみるといいでしょう。