日本独自の発明料理ナポリタンとジャパナイズされたトマトソース?
この記事では、「ナポリタン」と「トマトソース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ナポリタン」とは?
日本独自のパスタ・スパゲッティとして近年では世界的認知度を誇る料理になりました。
しかしそれは悪い意味合いでトマトケチャップをパスタ・スパゲッティに使うのは信じがたいとのものでした。
しかし日本では昭和からミートソースと並ぶスパゲッティの代表格だったと言っていいでしょう。
人気の証として冷凍食品、パスタソースは大手食品メーカー全てから販売されています。
ミートソースはボロネーゼ名義で販売されている物も存在し、具材が多い分カルボナーラには劣りますが、その次に多く販売されている料理です。
起源説は多々存在しており『ホテルニューグランド』の第2代総料理長の入江茂忠氏が作った物がナポリタンの原型。
横浜市野毛の洋食レストラン『センターグリル』で戦後間もなく提供されたのが「ケチャップナポリタン」の発祥だとされています。
「トマトソース」とは?
90年代からイタリア料理が完全に浸透した日本では基本のソースや王道のソースとして呼ばれる事が多いと言えるでしょう。
実際にイタリアでもパスタだけではなくピザや煮込み料理のソースとして日常的に使われています。
違う点を挙げればピザ同様に北部、南部で使われる香味野菜が異なり、前者はセロリ、後者はバジルが使われます。
日本における市販の「トマトソース」はトマトと玉ねぎ、ニンニクを主役にした物が多く、セロリ、バジルともに入っていない物や明記されていないのが特徴だと言っていいでしょう。
ただし日本でも戦前から洋食店では「トマトソース」は多く使われており、「ナポリタン」の発祥地ともされる『ニューグランドホテル』の「ナポリタン」も「トマトソース」を使ったものでした。
「ナポリタン」と「トマトソース」の違い
「ナポリタン」と「トマトソース」の違いを、分かりやすく解説します。
「ナポリタン」は「トマトソース」ではなくトマトケチャップを使った日本独自のスパゲッティだと言っていいでしょう。
「トマトソース」は多くの料理で使われるイタリア料理では基本や王道と呼ばれる普遍的なソースです。
まとめ
「ナポリタン」はトマトケチャップを使って調味された日本独自のパスタ・スパゲッティ。
日本での人気とは裏腹に海外では否定的に扱われています。
理由としてはトマトケチャップをパスタに使うのは非常識であり得ない行為であるとの意見が大多数を占めました。
「トマトソース」はパスタに限らず使われる事の多いイタリア料理の基本のソースです。
日本でも戦前から洋食店で使われてはいました。
しかし日本では加熱用のトマトが普及しておらず、生食用のトマトが多かった事から玉ねぎで甘味を引き出す独自のスタイルで発展を遂げたと言っていいでしょう。
厳密にいえば北イタリアのセロリや南イタリアのバジルを多用した「トマトソース」とはまた違ったものです。