似たような意味で使われる言葉として「浄財」と「寄付」があります。
2つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「浄財」と「寄付」の違いを解説します。
「浄財」とは?
「浄財」とは、「宗教施設や慈善活動などのために譲り渡す金品」を意味する言葉です。
「浄財」の使い方
「浄財」の「浄」とは濁りが無くきれいなことを意味します。
昔からお金というのは人の欲を象徴するものとみなされ、きれいではない汚れたものとして扱われてきました。
美味しいものを食べたり欲しいものを買ったりといったような欲望にまみれた使い方ではなく、神仏のために捧げたり慈善事業に費やしたりなどきれいで良いことに使ってもらうために譲り渡す金品を「浄財」といいます。
お金に対する執着を手放し心の浄化につなげることから「浄財」と呼ばれます。
「寄付」とは?
「寄付」とは、「役立ててもらうために金品を無償で提供すること」を意味する言葉です。
「寄付」の使い方
活動費用の足しにしたり道具にしたりなど、相手に役立てて使ってもらうために無償でお金や品物を譲り渡す行為を指します。
一般的には「目的や理念に感銘して相手にお金をあげること」という意味で使われますが、全国大会に出場した母校に対して品物を差し入れるような行為も対価を取らず無償で行われていれば「寄付」に含まれます。
「浄財」と「寄付」の違い
「浄財」と「寄付」の違いは「金品を譲り渡す相手」です。
宗教や慈善活動など社会的に良いとされる目的で活動する相手に対して金品を譲り渡すのが「浄財」、相手の目的や理念を問わず使ってもらうために無償で譲り渡すのが「寄付」という違いで区別されます。
「浄財」とは宗教や慈善活動に対する「寄付」を指す言葉なので「浄財」は「寄付」の一種です。
まとめ
「浄財」と「寄付」はよく似ていますが金品を譲り渡す対象が異なります。
言葉の意味をきちんと理解して使い分けましょう。