このような解説文の中で、かなり頻繁に出てくる接続語として「したがって」というものがあります。
それでは、この「したがって」とはどういう意味でしょうか。
また、「従って」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「したがって」と「従って」の違いを分かりやすく説明していきます。
「したがって」とは?
「したがって」とは、多くの場合は、文章を接続する用途で使用されることばで、原因と結果や経過と結論のような意図を持って使われます。
たとえば、「この文字のなりたちはこうです。
したがって、このような意味になります」という形で使います。
また、そこまで記述されたひとつの文章や一連の文章を前提として、ある文章の頭に「したがって」が来ることもあります。
「従って」とは?
「従って」とは、大きく分けると2つの意味があります。
ひとつは、文章と文章をつなぐ役目の言葉として、前の文章の結果として後ろの文章がくるような使い方です。
たとえば「この言葉の使用法は間違っています。
従って、訂正する必要があります」のような場合です。
そして、もうひとつは「何かに従って何かを行う」ことを表す言葉としての使用法です。
「このマニュアルに従って、作業してください」のような使い方になります。
「したがって」と「従って」の違い
「したがって」と「従って」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、接続後としての用法においては全く同じ意味で使用される言葉です。
ただ、ひらがな表記なのか漢字表記なのかの違いです。
この違いは場合によっては見る人に与える印象が異なります。
特に前後に漢字が多い文章の中で漢字の表記をすると全体が硬い印象を与えてしまうというのも事実です。
まとめ
この記事では、「したがって」と「従って」の違いを、解説してきました。
このような言葉をひらがなで記述するのか、漢字で記述するのかという問題は頻繁に論じられてきましたが、一般的な結論は「場合による」あるいは「どちらでも構わない」というものでした。