「されていた」と「していた」はどちらも過去の動画を表す言葉です。
具体的にどのような意味の違いがあり、何を基準に使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「されていた」と「していた」の違いを解説します。
「されていた」とは?
「されていた」とは、「過去のある期間継続して他者からの作用により影響を受けていた」という意味の言葉です。
「されていた」の使い方
作用を通じて影響を及ぼす行為や動作の実行を「する」といいます。
「されていた」は「する」の受身形である「される」の進行形「されている」に完了した過去を表す助動詞「た」が付いた言葉です。
過去のある時点で継続して進行していたが完了した行為を表します。
「していた」とは?
「していた」とは、「過去のある期間継続的に行っていた」ことを意味する言葉です。
「していた」の使い方
行為や動作の実行を意味する「する」の進行形「している」に完了した過去を表す「た」がついた言葉で、自分が過去においてある程度の期間継続的に動作を実行したことを表します。
継続的な動作は既に完了しているので現時点でその動作は行なっていません。
「されていた」と「していた」の違い
「されていた」と「していた」の違いは「動作の主体」です。
「されていた」は「する」の受身形なので別の主体による動作の対象になっていたことを表しています。
「していた」は動作の主体となって実行したことを表します。
どちらもある程度継続した動作に対して用いる表現であり継続性がない場合の表現は「された」と「した」です。
「されていた」の例文
・『ずっと腫れ物扱いされていた』
・『お嬢様扱いされていたのは昔の話だ』
「していた」の例文
・『あの頃は野球ばかりしていた』
・『昨日は友達とおしゃべりしていた』
まとめ
「されていた」と「していた」はある行為の対象になっていた場合が「されていた」他に対象を定めて動作の主体になっていた場合が「していた」という動作がどちらに向いているのかで使い分けられる表現です。
やられた側なのかやった側なのかに注目して使い分けてください。