「始めとする」と「初めとする」の違いとは?分かりやすく解釈

「始めとする」と「初めとする」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「始めとする」「初めとする」の違いを分かりやすく説明していきます。

「始めとする」とは?

「始めとする」とは複数あるものの中から代表的なものを挙げる言葉です。

アメリカを「始めとする」各国のように一つだけを例として挙げることもあれば、犬や猫を「始めとする」ペットたちというように複数のものを挙げることもあります。

代表例を挙げる言葉なので序列がある場合には、社長を「始めとする」社員一同のように一番偉いものや序列の高いものが挙げられることになるでしょう。


「初めとする」とは?

「初めとする」「始めとする」の誤った表記です。

「始めとする」はひらがなで「はじめとする」と表記されることも多く、始めと初めはどちらが正しいか分からず誤用されやすいことから、「初めとする」と間違って表記されることもしばしばあります。

しかし「はじめとする」は集まりを指すにあたり代表としてそれを挙げることから開始するという意味のはじめなので、開始という意味の始めが正しく順序が一番という意味の「初めとする」は間違った文字遣いです。


「始めとする」と「初めとする」の違い

「始めとする」「初めとする」の違いを、分かりやすく解説します。

複数あるものの中から代表的なものを挙げて強調する言葉が「始めとする」で、「初めとする」はその誤字表記です。

最初にその名前を挙げたから「初めとする」でも問題ないと思うかもしれませんが、それに続いて名を挙げ続けるわけでもなく挙げたものと他のものに序列や順序がないこともあることから「始めとする」が正しい表記とされています。

まとめ

漢字表記する場合「始めとする」が一般的で正しい表記であり「初めとする」は誤った表記としてみなされるというのが両者の違いです。

ですが公的で格式張った文章でも漢字表記せずに「はじめとする」とひらがなで表記しても問題ない言葉なので、わざわざ漢字で書かずにひらがなで書いておくのが無難と言えるでしょう。