「されていた」と「なさっていた」の違いとは?分かりやすく解釈

「されていた」と「なさっていた」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「されていた」「なさっていた」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「されていた」とは?

動詞の「される」「いる」といった補助動詞を掛け合わせて、最後に「た」という過去を表す言葉にしたのが「されていた」です。

目上の人が何かしていたといった事実を目にした人が、第三者に対して伝えるとき使う言葉になります。

使い方としては、「社長が片付けをされていた」と誰が何をしていたか伝えるわけです。


「なさっていた」とは?

「部長が掃除をなさっていた」といったように、目上の人や偉い立場の者に尊敬の念を持ちつつ、どのような行為していたか第三者に伝えるとき使う言葉です。

失礼がないように敬意を持って伝えられる言葉であり、尊敬語のするやなすという意味を持ちます。

使い方としては、「社長が自ら研究なさっていた」といえば、過去形で何をしていたか伝えられるのです。


「されていた」と「なさっていた」の違い

「されていた」「なさっていた」の違いを、分かりやすく解説します。

部長や社長といった立場がある人が、何かしていた事実を人へ具体的に伝えるとき使われているのが「されていた」です。

「部長が苛立つ表情で話をされていた」と具体的に伝えます。

もう一方の「なさっていた」は尊敬語の「なさる」に過去形を意味する「た」が掛け合わさった言葉で、「活躍なさっていた」と誰が何をして貢献したか、成果を出したのか良い意味で使われている言葉です。

「されていた」の例文

・『社長自らが社員の質問に対して真剣に返答されていた』
・『店長がご家族と会社の跡継ぎについて話しをされていた』

「なさっていた」の例文

・『部長は今でこそ中年太りだが、学生時代はモデルをなさっていた』
・『社長が社員のために成功する経営術を講義なさっていた』

まとめ

似ている意味を持つ言葉を2つ取り上げましたが、より丁寧な言葉の使い方ができるのは「なさっていた」であり、少し気軽に第三者へ伝えられるのが「されていた」と覚えましょう。