この記事では、「ご不憫」と「ご不便」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご不憫」とは?
ご不憫は、ごふびんと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来るですが、かわいそうという意味を持つ不憫の漢字の前に、丁寧語である、ごの文字を付け足す事によって完成した言葉となっています。
そのためご不憫は、哀れとかかわいそうという意味の不憫の丁寧な言い回しですが、不憫自体は目下の相手に使うべき言葉なのでこの様な使い方は誤りです。
「ご不憫」の言葉の使い方
ご不憫は、見た目的にはかわいそうという意味の不憫を丁寧な言い回した言葉だったりします。
もっとも不憫は目下に対して使うべき言葉なので、敬意を込めたつもりで不憫をご不憫とするのは間違いです。
更にご不便を使うべきケースで、このご不憫を使ってしまう人もいますが、不憫が持つ意味からしてこの様な使い方もシンプルに間違いとなります。
「ご不便」とは?
ご不便は、ごふべんと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、便利ではないという意味の不便の前に、丁寧語のごの文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事からご不便は、便利ではないという事を丁寧に示します。
「ご不便」の言葉の使い方
ご不便は、都合が悪いや便利ではないという意味を敬意を込めて表現する際に用いるべき言葉です。
だからこそ、気遣うべき目上の人物に不便さがある様子を表す際に、このご不便の言葉が利用されています。
「ご不憫」と「ご不便」の違い
ご不憫とご不便の文字表記を比べれば、最後の漢字が憫か便の違いしかない事に気付けるものです。
つまり他の2文字は同じで、発音もかなり似ているので混同する恐れはあります。
ただしご不憫は、立場的に下の人物に使う不憫を無理に敬語表現にした言葉であり、この様な使い方は出来ないため誤用です。
一方のご不便は、目上の人に便利さがないといった意味を示します。
まとめ
2つの言葉は共通する文字がある上に、発音も似ているのです。
ですがご不憫の方は、かわいそうといった同情を意味する不憫を、強引に敬語表現にした言葉であり、誤用となります。
対するご不便は、立場的に上の人物が、便利さがない状態だったり都合が悪い状態である事を指し示す言葉です。