「些細」と「ささやか」は同じような意味を持ちますが、全く同じ使い方をするわけではありません。
この記事では、「些細」と「ささやか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「些細」とは?
「些細」は(ささい)と読みます。
少々難しい漢字ですので、正確に書ける人は少ないでしょう。
「些細なことで喧嘩した」「そんな些細な問題」など、時々会話に登場する言葉です。
「些細」の意味はちょっとした事、あまり重要じゃないことになります。
対義語としては「重大」や「重要」が 挙げられます。
「ささやか」とは?
「ささやか」は漢字表記ですと「細やか」になります。
「ささやかなお祝い」や「ささやかな暮らし」などの表現は、時々耳にしたり目にしたりする表現です。
この言葉は目立たない、控えめ、質素などの意味を持ちます。
対義語には「盛大」や「派手」「立派」があります。
「些細」と「ささやか」の違い
「些細」と「ささやか」の違いを、分かりやすく解説します。
「些細」と「ささやか」という言葉は、は少ない、ちょっとしたという意味があります。
しかし「些細」はどちらかと言えばネガティブな意味合いを含む言葉です。
例えば「些細なこと」は、どちらでも良いこと、重要ではないことを表します。
しかし「ささやか」という言葉には、ポジティブな意味合いがあり、派手さはないけれど堅実、心がこもっているとのニュアンスが感じられます。
「些細」の例文
・『父と母は些細なことで口論が絶えない』
・『そんな些細なことは気にするべきではないよ』
「ささやか」の例文
・『彼は貧しいけれどささやかな日々を送っていた』
・『彼女のそんなささやかな心遣いがとても嬉しい』
まとめ
「些細」と「ささやか」は似たような言葉だと思われがちです。
しかし「些細」を使う場合にはネガティブな意味が多いのですが、「ささやか」を使う場合には、ポジティブな意味合いになります。
この違いを心得て「些細」と「ささやか」を使いこなしてください。