この記事では、「願う」と「希う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「願(ねが)う」とは?
「願う」には以下をはじめとした複数の意味が含まれています。
・「神や仏に対し、希望が実現することを祈る」
・「望みが叶うように請い求める」
・「こうしてほしいことを人に頼む」
・「公的機関に希望することを申請する」
・「商店で商品を客に買ってもらう」
・(名詞や動詞などの後について)「○○していただく」
「願う」の使い方
「願う」は動詞として使われています。
「希(こいねがう)う」とは?
「希う」とは、「強く願う」や「切望する」という意味を表す言葉です。
漢字では「希う」のほか、「乞(こ)い願(ねが)う」や「冀(こいねが)う」、「庶幾(こいねが)う」とも表記されます。
また、表現的にはやや古風でかしこまった言い方であるとも言えます。
「希う」の使い方
「希う」は動詞として使われています。
「願う」と「希う」の違い
「神や仏に対し、希望が実現することを祈る」や「こうしてほしいことを人に頼む」などの意味を表す「願う」をより強調し、「強く願う」や「切望する」という意味を表した言葉が「希う」になります。
「願う」の例文
・『学問の神様が祀られている神社に合格を願う多くの学生たちを目にした』
・『2人には幸せになってほしいと心の底から願う』
・『大切な人たちが健康で幸せに過ごせるのならば、他に何も願うことはない』
・『空港では旅の無事を願う両親が子供を見送っていた』
「希う」の例文
・『苦境にある人々が1人でも多く救われることを只々希うばかりである』
・『彼女と付き合うことを希う彼はサプライズを用意することにした』
・『このイベントは世界平和を希う人たちの協力によって実現した』
・『このプロジェクトが大成することを希うところであります』
まとめ
「願う」をより強調した表現が「希う」ということでした。