この記事では、「異国情調」と「異国情緒」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「異国情調」とは?
外国の独特な風物が作り出す雰囲気を「異国情調」【いこくじょうちょう】といいます。
例えば、群馬県にあるブラジル人が利用する店が立ち並ぶ光景はまさに「異国情調」を感じられる場所であり、ポルトガル語で書かれた看板や絵が派手な色と描き方で描かれています。
そのような光景は他の県で見られない、独特な海外の街並みを楽しめる光景を指すわけです。
「異国情緒」とは?
目の前の雰囲気が日本とは違い、異国の風情が漂う光景を「異国情緒」【いこくじょうちょ】といいます。
どこか外国らしい店構えの店舗が並んでいたり、お洒落な照明が道路や建物を照らすといったノスタルジックな雰囲気を醸し出すところに胸が打たれるのです。
このように、明らかに自分の国とは違う雰囲気が漂う風物が感じられる場所を指します。
「異国情調」と「異国情緒」の違い
「異国情調」と「異国情緒」の違いを、分かりやすく解説します。
外国の街並や景色が広がる場所を「異国情調」といい、そこに住む外国人が街を闊歩したり、海外の国の料理を出すお洒落な店が並ぶといった所を「異国情調溢れる場所」と人を惹き付けるのです。
もう一方の「異国情緒」は外国で見られる街のような雰囲気が漂う光景が目の前に広がるといった景色を指します。
雰囲気といった点に焦点を当てている言葉であり、それもどこか歴史を感じさせる光景が漂うといった状況を表すのです。
「異国情調」の例文
・『横須賀のパブ街は異国情調を強く感じる憧れの場所だ』
・『横浜の中華街は古くから異国情調溢れる美しい光景が広がる』
「異国情緒」の例文
・『異国情緒を感じられる下町へ着物を着て観光へ行った』
・『人々が集まる沖縄の異国情緒豊かな街並みに吸い込まれる』
まとめ
異国という漢字が使われている言葉を2つご紹介しましたが、独特な風物が生み出す雰囲気を情調と表し、海外の風情が溢れる光景を表すのが情緒と覚えておくといいでしょう。