「悪賢い」と「ずる賢い」の違いとは?分かりやすく解釈

「悪賢い」と「ずる賢い」の違いとは?言葉の違い【2語】

「悪賢い」「ずる賢い」は具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「悪賢い」「ずる賢い」の違いを解説します。

「悪賢い」とは?

「悪賢い」とは、「悪事に対して賢いこと」を意味する言葉です。


「悪賢い」の使い方

知恵がまわり頭が良く知能に優れたさまのことを「賢い」といいます。

新しいアイデアを生み出したり有効な解決策を見出したりなど主に問題解決能力に優れている様子に対して用いる表現です。

賢さの中でも特に悪事に関して本領を発揮する種類の賢さを「悪賢い」といいます。

簡単にいえば悪悪辣な賢さのことで、新しい詐欺の手口を思いついたり人を陥れる策を考えたりなど普通の人なら良い方向に発揮するべき賢さを悪い方向に発揮している場合に用いる表現です。


「ずる賢い」とは?

「ずる賢い」とは、「自分の利益と他人の損に対して賢さを見せること」を意味する言葉です。

「ずる賢い」の使い方

卑怯なやり方や汚い手を使って他人に損をさせ不当に利益を得ることを「ずるい」といいます。

「ずる賢い」とはずるいことを考える方面に賢さを発揮することを表します。

知恵を働かせて利益を横取りしたり他人を出し抜き自分だけが得したりなど、ずるいことで利益を得るために賢さを発揮するさまを表す言葉です。

「悪賢い」と「ずる賢い」の違い

「悪賢い」「ずる賢い」の違いは「目的」です。

「悪賢い」は人を騙したり罠にはめたりなど悪事のために発揮される賢さを指すのに対し「ずる賢い」は自分が利益を得るためのよくない賢さを指します。

どちらも悪い方面に見られる賢さを指す言葉ですが「悪賢い」は悪いことに対して発揮される賢さ全般を指し「ずる賢い」は他人に損を押し付け自分だけが得をする抜け目のなさに対して用いられるという違いがあります。

まとめ

「悪賢い」「ずる賢い」は似た意味の言葉ですが悪事の程度や被害の大きさによって使い分けられます。

微妙な違いで区別されるのでニュアンスを理解しておきましょう。