この記事では、「出来ません」と「できません」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「出来ません」とは?
相手に催促されたことに対し、出来かねるといった意味を丁寧に伝えるのが「出来ません」【できません】です。
例えば、「こちらの窓口での受付は出来ません」といえば、何がどのようにできないか伝えます。
他には、「この入り口は利用出来ません」と伝えて、他の場所を使うように促すわけです。
このように、公共の場や施設、職場といった場所では「できません」を漢字で書いて注意事項を示します。
「できません」とは?
自分には実行するだけの力や知識がないため、簡単には引き受けられないといった意味で使われているのが「できません」です。
例えば、「私は帰国子女なので難しい日本語はできません」といった言い方をして、複雑な言葉をうまく使いこなせないことを伝えます。
他には「この席は特別券がなければ座ることはできません」と、何かが出来ない状況を伝えるとき使われている言葉です。
「出来ません」と「できません」の違い
「出来ません」と「できません」の違いを、分かりやすく解説します。
実現できないことを漢字で伝える「出来ません」は公用文で使われていません。
もう一方の「できません」は軽い口調で相手に伝えて、公用文でも使われています。
また、「出来ません」が新聞や公用文で使えない理由には常用漢字表では副詞的、動詞といった漢字が正式に認められていないためです。
「出来ません」の例文
・『今日は大雨のため施設の屋上を開放することは出来ません』
・『会社の方針に合っていないので、部下の提案は容認出来ません』
「できません」の例文
・『券が無ければ、この施設を午前中に利用することはできません』
・『針鼠はしつけても飼い主の指示を静かに待つことができません』
まとめ
まったく同じ読み方をする言葉ですが、場所や状況によって漢字で書くか、ひらがなで記入するかの違いがあると覚えておくといいでしょう。