似たような意味合いで使われる言葉として「含有」と「配合」があります。
2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「含有」と「配合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「含有」とは?
「含有」とは、「物質がほかの物質中に含まれていること」を意味する言葉です。
ある物質が別の物質の中に馴染んでいる形で含まれている状態を指します。
物質を成分や要素として内包している状態を表す言葉で、はっきりと分かれておらず抽出など特定の作業を施さない限り一体化している状態を表す言葉です。
「配合」とは?
「配合」とは、「複数の物質が混ぜ合わさっていること」を意味する言葉です。
異なる複数の物質が混ざり合い一つになっている状態を表します。
特定の目的を達成するため意図的に混ぜたものを指す表現なので、たまたま混ざってしまったものや特に目的もなく混ぜたものに対しては用いません。
バランスを整えたり効能を高めたりなど、目的を達成するための手段として混ぜられている状態を表す言葉が「配合」です。
「含有」と「配合」の違い
「含有」と「配合」の違いを、分かりやすく解説します。
「含有」と「配合」の違いは「意図」です。
「含有」は意図的にそうしたかどうかは関係なくよく馴染んで含まれている状態を表す言葉なのに対し「配合」は意図的に混ぜ合わせたものに対して使う表現です。
ソースの材料の組み合わせや飼料のバランスなど人が意図的に作ったものに使う表現なので、自然状態で混ざっているものには使いません。
「含有」の例文
・『緑黄色野菜にはさまざまなビタミンが含有されている』
・『金以外の物質も含有されているので純金ではない』
「配合」の例文
・『数種類のビタミンを配合したマルチサプリメント』
・『秘伝のタレの配合は門外不出である』
まとめ
「含有」と「配合」はよく似ている部分もあるものの、それぞれ全く異なる状態を表す別の言葉です。
意味をきちんと理解して使い分けてください。