「励む」と「励ます」の違いとは?分かりやすく解釈

「励む」と「励ます」の違いとは?言葉の違い【2語】

「励む」「励ます」にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「励む」「励ます」の違いを解説します。

「励む」とは?

「励む」とは、「集中して一生懸命やること」を意味する言葉です。


「励む」の使い方

他に気をやることなく物事に注力するさまを表す言葉で、心も体も奮い起こしてがんばる様子を表します。

「精を出す」「打ち込む」などの表現とほぼ同じ意味で使われ、基本的には集中している内容が仕事や勉強など好ましいことである場合に使う表現です。

精神と肉体のどちらの要素も含みますが一般的には精神的なやる気や前向きさを強調しています。


「励ます」とは?

「励ます」とは、「やる気が出るよう働きかけること」を意味する言葉です。

「励ます」の使い方

落ち込んでいる相手に元気が出るよう声をかけるような相手が気力を取り戻し再び頑張れるように働きかける行為を指します。

一般的には声掛けなどでやる気を起こさせる行為を指し、お金やものでつるようなやり方は含みません。

本人の心の働きを引き出す補助的な行為を指す言葉です。

「励む」と「励ます」の違い

「励む」「励ます」の違いは「対象」です。

「励む」は頑張ることや精を出すことで対象は自分なのに対し、「励ます」対象は自分以外の他人です。

自分自身の心を奮い立たせ一生懸命活動するのが「励む」、他人が「励む」ことができるように声かけなどの手段を通じて気力を引き出そうとする行為が「励ます」という奮い立たせる対象が自分か他人かの違いで使い分けます。

「励む」の例文

・『仕事に励む』
・『夏休みの間トレーニングに励む』
・『勉強に励んだ成果が出た』
・『誠心誠意お勤めに励む』

「励ます」の例文

・『元気を出せと励ます』
・『落ち込んでいる彼を励ます会を開く』
・『励ますくらいしかできることはない』
・『励ます声が力になる』

まとめ

「励む」「励ます」は対象の違いで区別されます。

誰に対する行為なのかを基準に使い分けましょう。