「例年に比べて」と「例年以上に」の違いとは?分かりやすく解釈

「例年に比べて」と「例年以上に」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「例年に比べて」「例年以上に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「例年に比べて」とは?

いつもの年と比較をしてという意味です。

「例年」には、いつもの年という意味があります。

他とは違っていない年のことをいいます。

「比べ」「比べる」のことで、二つ以上のものの優劣や差異などを見ることです。

毎年開催されているイベントがあるとします。

今年のイベントは去年やおととしのイベントよりも来場者が多くありました。

いつもの年と今年で来場者という点で比べています。

これを「例年に比べて来場者が多い」といいます。

今度は気温のことで説明をします。

いつもの年の冬の最高気温の平均が10度だとします。

今年はいつもの年よりも気温が低く、最高気温の平均が7度でした。

これは「例年に比べて気温が低い」といいます。


「例年以上に」とは?

いつもの年よりも数量や程度などが上という意味です。

「以上」には、数量や程度などを比べて、あるものよりも上という意味があります。

作物の収穫量のことで説明をします。

作物は気候の影響を受けるので、多く収穫できるときもあれば、少ないときもあります。

いつもの年と今年を比べてみて、今年は多く収穫できました。

これを「例年以上に収穫できた」といいます。

今度は果物の味についてで説明をします。

果物の糖度は、栽培状況によって変わります。

いつもの年と比べて今年はよい味になりました。

これを「例年以上によいでき」といいます。


「例年に比べて」と「例年以上に」の違い

「例年に比べて」「例年以上に」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は「比べる」という意味で、二つ以上のものの間の優劣や差異などをいいます。

例年と比較をして、多かったり、よかったりする場合にも、少なかったり、悪かったりする場合にも使用します。

後者は「上」という意味です。

二つ以上のものを比べて、そのものよりも数量や程度などが上であることをいいます。

少ない場合には用いません。

まとめ

一方は違いを見るという意味合いで、もう一方は上という意味である点が異なります。