昔から、恋にどっぷりはまってしまって、日常生活に影響が出てしまうような状態のことを「恋煩い」といいました。
それでは、この「恋煩い」とはどういう意味でしょうか。
また、「恋患い」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「恋煩い」と「恋患い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恋煩い」とは?
「恋煩い」とは、恋することによって、いろいろなことを考えてしまって思い悩むことを表現したことばです。
その結果、日常生活に支障が出てしまうこともあります。
「煩い」とは「煩雑」などの使われているように「煩わしい」とか「面倒くさい」という意味のことばなので、「恋患い」は恋によって煩わしいことになっているという状態のことをいいます。
「恋患い」とは?
「恋患い」とは、恋することによって、普通とは違う状態になって、日常生活に支障が出てしまう状態のことを示すことばです。
「患い」とは、「患者」にも使われているように「病気になる」という意味のことばなので、恋によって病気のようになってしまうことをあらわしています。
「恋煩い」と「恋患い」の違い
「恋煩い」と「恋患い」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、読み方も同じ、意味もほぼ同じで、使われるシチュエーションも同じなのですが、若干のニュアンスの違いがあります。
それは、とりもなおさず「煩い」と「患い」の違いと言っても良いでしょう。
では、この2つの違いはなんでしょうか。
前述のように「煩い」には「煩わしい」という意味があり、さまざまなことを考えてしまって困るというニュアンスが含まれていますが、「患い」には「病気」という意味があり、こちらの場合は風邪などの病気のように、熱が出て、頭痛などによって普通の生活ができなくなります。
このように、恋することによって現れる面のうち「色々考えてしまう」方にフォーカスしたのが「恋煩い」であり、体調が悪くなる方にフォーカスしたのが「恋患い」ということになります。
まとめ
この記事では、「恋煩い」と「恋患い」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、慣習上は、どちらを使用しても良いことになっていますが、前の項で説明したようなニュアンスの違いがあることを意識し、伝えたい話のポイントによって使い分けるのが賢いやり方です。