この記事では、「夭折」と「夭逝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夭折」とは?
「夭折」とは人が若くして亡くなることです。
若いという意味の漢字である夭と折の死ぬという限定的な意味を組み合わせてできています。
夭は若いという意味ですがやや幼いに近い若さを指す言葉なので「夭折」という言葉が使われるのが多いのは20代程度までです。
現代の平均寿命や医学的には30代でも亡くなるには早い年齢ですが、30代になってから亡くなった場合は「夭折」と言わることは少なくなり、もう少し指す年齢が広い意味合いの言葉で言い換えられます。
「夭逝」とは?
「夭逝」とは人が若くして亡くなることで「夭折」と基本的な意味は変わりません。
折と逝はどちらも人が亡くなるという意味を持つ漢字ですが、そういった意味を持つ字としては逝の方が丁寧あるいは敬意のこもった字として扱われます。
そのため若くして亡くなったことを惜しんでいるという意味合いを込めやすく、早くに亡くなったことを惜しむ言葉として一般的に使われている言葉です。
「夭折」と「夭逝」の違い
「夭折」と「夭逝」の違いを、分かりやすく解説します。
人が若くして亡くなることを指すのが「夭折」なのに対し、人が若くして亡くなったことを多少丁寧で礼儀的な形で表現したりより惜しむ心を強く表す意味合いを持って使われるのが「夭逝」です。
どちらの言葉も意味は全く同じであり言葉を使う人の意味合いや言葉の好みがどちらが使われるかの違いになります。
まとめ
「夭逝」の方が丁寧あるいは惜しむ心を表しやすいというニュアンスの違いはありますが、「夭折」が失礼な言葉というわけでも惜しむ心が感じられないというわけでもないので、どちらも若くして亡くなった人を惜しむ表現として使える言葉です。
亡くなるという意味しか持たない逝が入っている「夭逝」を使う方がわかりやすく無難なので見かけることもやや多いですが、どちらを使っても問題ありません。