「前々から」と「以前から」の違いとは?分かりやすく解釈

「前々から」と「以前から」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「前々から」「以前から」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前々から」とは?

「前々」は読み方によって意味が変わるのですが、ここでは「まえまえ」と読んだときのことで説明をします。

「前々から」は、ずっと前からという意味です。

現在からだいぶ前のある時点を指します。

同じような事柄が繰り返されるさまを表して使うことがあります。

ある事柄をある人に注意したとします。

この人は同じような間違いを繰り返しており、そのたびに注意をしていました。

そして、また同じような間違いをしました。

このことを「前々から注意をしていたのに、また間違えている」などといいます。

今度はある飲食店でのことで説明をします。

この飲食店はディナーしか行っていません。

この店のファンからは、ランチの営業もして欲しいと要望がありました。

以前から何度かランチの要望をもらっています。

このことを「前々からランチ営業もして欲しいといわれていた」などといいます。


「以前から」とは?

現在よりも前の時点からという意味です。

Aさんは過去のある時点から現在までの間、ずっと勉強をしてきました。

これを「以前から勉強している」といいます。

Bさんはある俳優のファンです。

ファンになったのはだいぶ前で、そのときから現在までずっとファンでいます。

このことを「以前からファンである」といいます。


「前々から」と「以前から」の違い

「前々から」「以前から」の違いを、分かりやすく解説します。

過去のある時点から現在までのことをいう言葉である点は同じですが、使い方に違いがあります。

前者は同じような事柄が繰り返されるさまを表して使うことがあります。

後者は同じような事柄が繰り返されない場合でも使われます。

しかし、「前々から気になっていた」「以前から気になっていた」のように、同じ場面で使うこともできます。

まとめ

意味に大きな違いはないのですが、使い方がやや異なります。