目上の相手に対して、たとえば無理なお願いや労力がかかるお願いをする時に使う表現として、「勝手なお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます」のようなものを使います。
それでは、この「勝手なお願いで申し訳ありません」とはどういう意味でしょうか。
また、「身勝手なお願いとは承知しておりますが」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「勝手なお願いで申し訳ありません」と「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勝手なお願いで申し訳ありません」とは?
「勝手なお願いで申し訳ありません」とは、目上の相手に何かをお願いする時に使われる表現で、自分のお願いが、「勝手なもの」であることに対して「申し訳ない」と謝っているため、かなり丁寧な表現です。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」とは?
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」とは、前述の表現と同じように、目上の相手に何かをお願いする時に使われる表現です。
やはり、自分のお願いが「身勝手なもの」であることを「承知している」ということを主張しているので、これもかなり丁寧な表現です。
「勝手なお願いで申し訳ありません」と「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の違い
「勝手なお願いで申し訳ありません」と「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、共に、相手に何か重要なお願いをするときに使用する決まった表現であることは同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
それは、両者の表現の違う部分を比較してみれば明確になります。
違いは「勝手」と「身勝手」、「申し訳ありません」と「承知しておりますが」の違いです。
まず、「勝手」と「身勝手」は意味は同じですが、「身勝手」のほうが、「自分が悪い」というニュアンスが強くなります。
そして、「申し訳ありません」は「自分が申し訳ないと思っている」ことを表し、「承知しております」のほうは「自分はちゃんとわかっている」ことに重点があります。
これは「申し訳ない」というほうが気持ちは伝わります。
このように、この2つの丁寧さという意味での強さは一勝一敗と言えるでしょう。
まとめ
この記事では、「勝手なお願いで申し訳ありません」と「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、使用できるシチュエーションも意味も全く同じですが、全体としてみれば後者の方が若干丁寧な表現に見えます。
しかし、前者の方が申し訳ない気持ちは伝わります。
したがって、お願いしている相手の立場や、お願いしようとしている事柄の難易度等を考慮して、選択するのが良いでしょう。