「提供」と「ご提供」の違いとは?分かりやすく解釈

「提供」と「ご提供」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

この記事では、「提供」「ご提供」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「提供」とは?

技術やお金を企業や団体のために差し出すことを「提供」【ていきょう】といいます。

企業が取引先相手に対して自社の技術を提供し、より性能がいい商品を生み出してもらうといった場面で使う言葉です。

また、個人が持つお金を団体に「提供」して山の手入れしてもらったり、地域活性化のために役立ててほしい気持ちを伝えます。

企業だけでなく、団体が施設を使ってもらったり、農家が地元の企業に食材を送ったといったときも「提供する行為」に当てはまる使い方になるのです。


「ご提供」とは?

自分が持つものを他人へ積極的に差し出すことを「ご提供」【ごていきょう】といいます。

ビジネスシーンでは「ご提供致します」と資料を必要とする相手へ丁寧な言葉で伝えるのです。

その資料が役立つよう郵送したり、直接持って行き、情報を共有したい相手へ「ご提供いたします」とさらに丁寧な言葉でメールを送る場合もあります。


「提供」と「ご提供」の違い

「提供」「ご提供」の違いを、分かりやすく解説します。

番組にお金を払って制作してもらう広告主として、こちら側が局へお金を差し出すことを「提供」といいます。

テレビでは番組を放送する合間に「ご覧のスポンサーで提供しています」と流し、どの企業が何を宣伝しているか社名や画像で流すのです。

また、「災害に遭われた方に住む場所を提供します」と、受け入れる施設を開放する場合もあります。

この言葉に「ご」を付けて尊敬語にしたものが「ご提供いたします」であり、客や取引先相手、目上の人にも失礼なく使える言葉になるわけです。

「ご」を付ければ相手側から自分の方へ丁寧な言葉で「ご提供のお願い」と伝えられます。

まとめ

どちらも同じ意味を持つ言葉ですが、「ご提供」は主にビジネスシーンでよく使われていて、「提供」は個人や団体でも使えると覚えておくといいでしょう。