「召喚」と「召還」の違いとは?分かりやすく解釈

「召喚」と「召還」の違いとは?言葉の違い【2語】

「召喚」「召還」はどちらも「しょうかん」と読む言葉であり、よく間違いやすい言葉として有名です。

この記事では、「召喚」「召還」の違いを分かりやすく説明していきます。

「召喚」とは?

「召喚」とは裁判で特定の人を呼び出すことを表す言葉です。

この場合に呼ばれる人は被告人や弁護人、証人、補佐人であり、特定の日や場所に来るように命じる時に使います。

「召還」はこれ以外にも何らかの物や存在を呼び出すという意味があり、こちらはファンタジーやフィクションの世界における魔法の一種として有名です。

契約や魔法により特殊な存在を呼び出すものは「召喚魔法」「召喚魔術」と呼ばれており、こちらは悪魔や天使、精霊などを呼び出します。

「召喚術」の類義語としては「降霊術」「降神術」があり、悪霊や邪悪な存在を呼び出すものは「ネクロマンシー」と表現します。


「召還」とは?

「召還」とは人を特定の場所に呼び戻すことを表す言葉です。

こちらは主に派遣した外交使節や外交官を呼び戻す時に使います。

「召還」はこれら以外にも軍隊などを本国に呼び戻す時にも使うことが可能です。


「召喚」と「召還」の違い

「召喚」は裁判において特定の人を指定した日に呼び出すことや、特殊な存在を呼び出す時に使う言葉です。

「召還」は人を特定の場所に呼び戻すことを表す言葉であり、この2つは全く意味が違います。

「召喚」の例文

・『その魔法使いは幻獣を召喚しました』
・『召喚された悪魔によって村は全滅しました』

「召還」の例文

・『外交使節を召還したところ、事件の全貌が明らかになりました』
・『外交官が召還に応じなかったことから、国会では議論が起こりました』

まとめ

「召喚」は人や特殊な存在を呼び出すことを表す言葉であり、「召還」は人を特定の場所に呼び戻すことを表す言葉です。

「召喚」は英語で「サモン」と呼ばれており、こちらはファンタジーやフィクションの世界における魔法として使われています。