この記事では、「趣旨」と「趣意」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になる言葉の違いを、学んでいきましょう。
「趣旨」とは?
趣旨は「しゅし」と読みます。
1つ目の訳は「ねらい」のこと。
例えば、あるプロジェクトを立ち上げた時の目的やテーマをあらわします。
「この企画の趣旨をお伝えします」のように用います。
また2つ目の訳は「伝えようとする内容」をあらわします。
作者の思いをあらわす根幹をしめしています。
例えば先生と生徒が話しているシーン。
先生が生徒の文を読んで「これだと趣旨が伝わらないから、推敲しよう」と話したとします。
この場合の趣旨は「目的」をあらわします。
その文を通して、もっとも伝えたい内容のことです。
「趣意」とは?
趣意は「しゅい」と読みます。
意思をあらわす「意」が入っている通り「考え、意見」をあらわします。
ある会や団体の思い、そして本に記載された意見をあらわします。
ちなみに「趣意書」というのは、寄付や会の参加を促す時に用いる文書のタイトルをいいます。
おもに有志を集める時に使います。
「趣旨」と「趣意」の違い
「趣旨」と「趣意」の違いを、分かりやすく解説します。
趣旨と趣意はどちらも「ねらい、目的」という共通の訳があります。
文章やプロジェクトの意図をあらわす表現です。
趣旨の「旨」には「物事の中心、大事な点」という意味があります。
そのため趣旨は、とても大切な考えをあらわします。
一方で趣意の「意」には「理由、考え」という意味があります。
趣旨がプロジェクトのテーマなど、大きな問題を指すのに対して、趣意は個人の考えや意見をあらわすことが多いです。
公的なものが趣旨なら、やや個人に偏っているのが趣意といえるでしょう。
ちなみに会話文でよく使うのは「趣旨」です。
「今回皆さまに集まっていただいた趣旨は」や「弊社が新事業を成立する趣旨は」のように使います。
趣意は承諾書に似た「趣意書」などの文書で使われることが多いです。
ちなみに「しゅし」には「主旨」もあり、こちらは物事のかなめを示します。
まとめ
「趣旨」と「趣意」の違いをお伝えしました。
どちらも「ねらい」を示します。
よく用いられるのは物事の中心をあらわす「趣旨」です。
差を覚えておきましょう。