「選考」と「審査」は場面で使われる言葉ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「選考」と「審査」の違いを解説します。
「選考」とは?
「選考」とは、「複数の対象を見たり調べたりしてよく考えふさわしいものを選び出すこと」を意味する言葉です。
「選考」の使い方
複数の中から目的にあったものを探し出し取り出す行為を「選ぶ」といいます。
「選考」はよく考えて選ぶことを表す言葉です。
一般的には定められた目的や条件に合うものをじっくりと考えて選び出すことを指す言葉で、役割を任せるのにふさわしい適任者を選んだり特に優秀なものを選び出したりする作業に対して用いられる表現です。
注文するメニュー選びや服装選びなど日常的な行為には用いられず重大な物事を決めるために選ぶ行為に対して使います。
「審査」とは?
「審査」とは、「事柄について詳しく審議し査定して評価をつけること」を意味する言葉です。
「審査」の使い方
物事が基準に達しているのか、他と比べて卓越しているのかなどある事柄について優劣や順位を決める行為を表します。
絶対的基準を用いる場合もあれば相対的な基準で判断される場合もありますが、対象となる人や物の良し悪しをはっきりさせる行為が「審査」です。
「選考」と「審査」の違い
「選考」と「審査」の違いは「目的」です。
「選考」の目的は選ぶことであり最終的に誰かや何かが選ばれるもしくは選ばれるものがいないという結論に至るのに対し、「審査」は合否や順位など結論として優劣がはっきりつけられるという違いがあります。
始まる前から役職やポストなどゴールが用意されておりそのゴールにふさわしいものを探すために開かれるのが「選考」で最終的なゴールは特に決められておらず善し悪しを決めるために開かれるのが「審査」と区別することもできます。
「選考」の例文
・『第一次の選考を通過した』
・『惜しくも選考から外れてしまった』
「審査」の例文
・『審査の結果は合格だった』
・『審査の基準は明らかにされていない』
まとめ
「選考」と「審査」は行為そのものは非常によく似ているものの目的が異なります。
何を目的にしているのかに注目して区別しましょう。