「前震」と「余震」はどちらも地震に関係する言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味するのでしょうか。
今回は、「前震」と「余震」の違いを解説します。
「前震」とは?
「前震」とは、「地震活動において大きな地震が発生する前に起きる地震」を意味する言葉です。
「前震」の使い方
地面が大きく揺れる地震は1度だけ揺れる単発なものだけではなくある地域で集中的に発生する場合があります。
特定の地域において集中的に発生する地震のうち最も強い揺れを伴う地震を「本震」といい、本震よりも前に発生する小さな地震を「前震」といいます。
「前震」は結果的に群発地震として本震が発生した場合に用いられる事後的な表現です。
強い揺れが発生する前の段階ではその小さな地震が「前震」であるかどうか正確に判断できません。
過去のデータなどから「前震」と思われる地震の推定は可能ですがその後に本震に当たる強い揺れが発生した場合に「前震」だったと確定します。
「余震」とは?
「余震」とは、「強い揺れを伴う地震の後に発生する地震」を意味する言葉です。
「余震」の使い方
強く揺れる地震の影響により本震の後に発生する地震を指します。
震源が浅いほど発生しやすく、場合によっては本震に匹敵するくらい強い「余震」が起きることもあります。
大地震で被害を受けた地域に引き続いて発生する地震であるため非常に危険です。
「前震」と「余震」の違い
「前震」と「余震」の違いは「地震が起きるタイミング」です。
どちらも強い揺れを伴う本震とともに発生する地震ですが本震よりも前に起きる地震が「前震」、本震の後に起きる地震が「余震」と区別されます。
「前震」の例文
・『今の地震は前震の疑いがある』
・『振り返ってみればあの揺れが前震だったとわかる』
「余震」の例文
・『引き続き余震に注意しなくてはならない』
・『余震の影響で壁が崩れた』
まとめ
「前震」と「余震」は地震に関連する重要な言葉です。
安全にも関わるので意味を正確に理解しておきましょう。