この記事では、「心配しております」と「案じております」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心配しております」とは?
まず、「心配」は「物事の前途を気にして、心を悩ませること、その様」や「気掛かり」、「気に掛けて世話をすること」、「面倒を見ること」という意味を含める言葉です。
「心配しております」は「心配する」を丁寧な表現にしたフレーズです。
「おります」は「いる」の謙譲語「おる」と「ます」を付けた表現であり、丁重語や謙譲語Ⅱに分類される謙譲語になります。
「心配しております」の使い方
「心配しております」は「心配している」という意味合いで使われている謙譲語です。
「案じております」とは?
まず、「案ずる」は「考えを巡らす」や「考え出す」、「心配する」、「思い煩う」、「気遣う」などの意味を含める言葉です。
「案じております」とは、その「案ずる」を丁寧な表現にしたフレーズです。
「案じております」の使い方
「案じております」は「心配している」という意味合いで使われている謙譲語です。
「心配しております」と「案じております」の違い
「心配しております」と「案じております」はどちらも「心配している」という意味合いを表す謙譲語です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると言えます。
「心配しております」の例文
・『しばらく、ご連絡が取れなかったので心配しております』
・『最近、お姿を見かけませんが、ご加減如何かと心配しております』
・『お仕事で何かあったのではないかと心配しております』
「案じております」の例文
・『何かあったのではないかとその身を案じております』
・『期限までのご連絡がいただけなかったので、いかがされたのか案じております』
・『無事にお過ごしかと案じております』
まとめ
「心配しております」と「案じております」はどちらも同じような意味を表す謙譲語であり、二語は類義語の関係に当たるということでした。