この記事では、「要すれば」と「要は」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要(よう)すれば」とは?
「要すれば」とは、「必要ならば」や「結局のところ」、「要するに」という意味を表す言葉です。
「要すれば」は「要する」を「○○すれば」の形に変化させたものであり、「要する」には「必要とする」や「要約する」、「要点をまとめる」、「待ち伏せする」という意味が含まれています。
ただし、「結局のところ」や「要するに」という意味での「要すれば」は俗語的表現であるため、ビジネスシーンやフォーマルな場面には不適切な言い回しであると言えます。
「要(よう)は」とは?
「要は」とは、「大切なこと」は「結局のところ」、「要するに」、「まとめると」という意味を表す言葉です。
『薬には作用と副作用がある、要は物事には必ず良い面と悪い面があるということだ』や『A型で大雑把な人もいれば、B型で几帳面な人もいる、要は血液型で人の性格分からないということだ』などのような形で用いられています。
ビジネスシーンやフォーマルな場面で使う場合、「要は」という表現は失礼な印象を与える可能性があるため、「要するに」と表現した方が適切だと言えます。
「要すれば」と「要は」の違い
「要すれば」と「要は」の違いを、分かりやすく解説します。
「要すれば」は「必要ならば」や「要するに」という意味を表す言葉であり、「要は」は「大切なこと」は「結局のところ」、「要するに」などの意味を表す言葉です。
どちらも誤った表現ではありませんが、俗語的な言い回しなので、ビジネスシーンなどでは「要するに」と使ったほうが丁寧な印象を与える可能性が高いです。
ちなみに、「要(よう)」には「物事における大事な点」や「要点」、「かなめ」、「必要であること」などの意味が含まれています。
まとめ
「要すれば」と「要は」はどちらも副詞的用法で使われている言葉でした。