この記事では、「知らなかった」と「存じ上げない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「知らなかった」とは?
「知らなかった」とは、「ある物事にかんする情報をそれまで持っていなかった」という意味を表します。
「知る」は「物事にかんする情報を認識すること、理解すること、把握すること」などの意味を含める言葉です。
「知らない」はその「知る」の否定形であり、主に「物事にかんする情報を持たないこと」を意味します。
そして、「知らなかった」は「知らない」の過去形であり、「(その時点で)その物事にかんする情報を持っていなかった」という意味になります。
「知らなかった」の使い方
「知らなかった」は一般的なフレーズとして使われています。
「存じ上げない(ぞんじあげない)」とは?
「存じ上げない」とは、「知らない」や「わからない」の謙譲語です。
「存じ上げる」は「知る」や「思う」の謙譲語であり、「知る」や「承知する」、「思う」などの意味を表す謙譲語「存ずる」に敬意を表す「上げる」を組み合わせた敬語表現です。
「存じ上げない」はその「存じ上げる」の否定形になります。
「存じ上げない」の使い方
「存じ上げない」は人にかんする内容に対して使われています。
「知らなかった」と「存じ上げない」の違い
「知らなかった」は「ある物事にかんする情報をそれまで持っていなかった」という意味で日常会話などで用いられているカジュアルな表現です。
対して、「存じ上げない」は「知らない」や「わからない」の謙譲語であり、ビジネスシーンやかしこまった場面で用いられているフォーマルな表現です。
「知らなかった」の例文
・『彼が結婚していたとは知らなかった』
・『この芸能人の両親もまた芸能人であるとは知らなかった』
「存じ上げない」の例文
・『彼については存じ上げない』
・『彼女がどういった人物なのか私は存じ上げません』
まとめ
「知らなかった」はカジュアルな表現、「存じ上げない」はフォーマルな表現ということでした。