この記事では、「真に受ける」と「間に受ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「真(ま)に受(う)ける」とは?
「真に受ける」とは、「言葉通りに受け取る」や「本当だと思う」、「本気にする」という意味を表す慣用句です。
「真」には「本当の」や「まことの」、という意味が含まれており、「真に受ける」は「(相手の言った冗談などを)まことのことだと受け取る」という意味を示した表現と言えます。
冗談が通じない性格という意味で「真に受ける性格」や相手の話は冗談半分に聞いておいたほうがよいという意味で「相手の話を真に受けないことだ」などのような形で用いられています。
「間(ま)に受(う)ける」とは?
「間に受ける」は「真に受ける」の誤用です。
「真」も「間」も同じく「ま」と読むことができるため、混同されてしまった可能性が高いです。
ちなみに、「間(ま)」には「物と物が並んでいるときの空間」や「隙間」、「連続している事と事の間の時間」や「暇」、「演劇や舞踊などにおける拍と拍、セリフとセリフ、動作と動作などのあいだの時間的間隔」など多くの意味が含まれています。
上記の意味で用いる場合は「家具と家具の間を空ける」や「寝る間もないほど忙しい」、「会話の間がおかしい」、「漫才の間の取り方が絶妙だ」のような形で用いられています。
したがって、いずれにしても「間に受ける」という表現は不適切であると言えます。
「真に受ける」と「間に受ける」の違い
「真に受ける」と「間に受ける」の違いを、分かりやすく解説します。
「真に受ける」は「言葉通りに受け取る」や「本当だと思う」、「本気にする」という意味で用いられている慣用句です。
対して、「間に受ける」は「真に受ける」の誤用です。
したがって、日本語の慣用句に「間に受ける」という表現は存在しません。
まとめ
「真に受ける」が正規の表現であり、「間に受ける」は誤用ということでした。