物事の状態や意味が1つのみになっている状態を表す言葉には「画一的(かくいつてき)」や「一義的(いちぎてき)」があります。
この記事では、「画一的」と「一義的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「画一的」とは?
「画一的」とは全体が1つにまとまっている状態や、揃えることを表す言葉です。
「画一的」はどれも全てが一様となっていることからネガティブ意味で使われることが多いのが特徴です。
「画一的」な教育は個人の個性や特徴を考えることなくテンプレートに当てはめるものであり、多様性を育むものではないことから批判されています。
この言葉に使われている「画一」の反対語は「多様」や「多角」、「多面」であり、「画一的」の反対語は「個別的」や「多様性」なども使われています。
「一義的」とは?
「一義的」とは意味や解釈がたった1つであることを示す言葉であり、こちらは思想や信念などに使われます。
「一義的」はこれ以外にも一番大切な意味や根本的なものを示す時にも使うことが可能です。
「一義的」は意味が1つに絞られていることから誤解や間違った解釈が発生しないのが特徴です。
このような性質は物事を考える際に他の視点や解釈を受け入れることが難しく、コミュニケーションが困難になったり誤った偏見を強くする危険性があります。
「画一的」と「一義的」の違い
「画一的」は全体が1つにまとまっていることを示す言葉であり、「一義的」は意味や解釈がたった1つであることを示す言葉です。
「画一的」の例文
・『画一的な教育システムが見直されています』
・『そのお店は画一的なサービスによって堅実に売り上げを伸ばしています』
「一義的」の例文
・『その聖書は一義的なものとして解釈されてきました』
・『彼の考え方は一義的であり、もう少し多角的な視点を持ったほうがいいと思います』
まとめ
「画一的」は精度やシステムに使うことが可能であり、「一義的」は意味や解釈に対して使うことが可能です。