「ご気軽に」と「お気軽に」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご気軽に」と「お気軽に」の違いとは?言葉の違い【2語】

たとえば、何かやりますよという気持ちがある時につかう表現として「いつでもお気軽に、お申し付けください」というものがあります。

それでは、この「お気軽に」とはどういう意味でしょうか。

また、「ご気軽に」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「ご気軽に」「お気軽に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご気軽に」とは?

「ご気軽に」とは、「気軽」という単語に敬語表現にする接頭語の「ご」がついたものです。

結果として敬語で、「軽い気持ちで」ということを表現する言葉になります。

この時使用する「ご」は、通常は漢語。

つまり漢字を音読みしたものにつきます。

「気軽」の場合は「きがる」と読み、音読みと訓読みの組み合わせになるので、この場合は、音読みの「き」につくものとして「ご」が選ばれています。


「お気軽に」とは?

「お気軽に」とは、「気軽」という単語に敬語表現にする接頭語の「お」がついたものです。

結果として敬語で、「軽い気持ちで」ということを表現する言葉になります。

この時使用する「お」は、通常は和語、つまり漢字の訓読みにつきます。

「気軽」「きがる」と読み、うしろの「かる」が訓読みなので、それにつくものとして「お」が選択されています。


「ご気軽に」と「お気軽に」の違い

「ご気軽に」「お気軽に」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「軽い気持ちで何かをしてください」という意味の言葉であることは同じですが、丁寧な表現にするための接頭語である「御」の読みが違うため、若干の印象の違いがあります。

つまり、それは「ご気軽」「お気軽」の違いなのですが、通常は、この丁寧な接頭語のどちらを使うかがその後の単語によって決まっています。

前述のように、和語には「お」、漢語には「ご」がその規則なのですが、この「気軽」に関しては「き」が漢語で、「がる」が和語なので、どちらでも使えます。

したがって、結果としては「ご」を使った方が「お」を使うよりもやわらかい印象になります。

まとめ

この記事では、「ご気軽に」「お気軽に」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、「お」「ご」の規則によれば、どちらかが間違いというわけではありません。

しかし、前述のようにな印象の違いがあること、そして「ご気軽」を間違いであると考えている人もいることを考慮して選択するべきでしょう。