この記事では、「事情により」と「都合により」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事情により」とは?
「事情により」は「じじょうにより」と読みます。
意味は、「ものごとが、ある理由や経緯でその様な次第になることを伝える表現」です。
「事情により」の言葉の使い方
「事情により」はビジネス用語として、先に決まっていたものごとの中止や変更を伝える時に使われます。
「事情」は「ものごとがある状態に至るまでの理由や状態」という意味、「により」の「に」は格助詞、「より」は「因り・依り」と書き動詞「よりて」の音変化で「原因・理由」「手段・方法」「よりどころ」という意味です。
全体で「ものごとが、理由や原因があってある状態に至っていることを伝える表現」として使われています。
「都合により」とは?
「都合により」は「つごうにより」と読みます。
意味は、「あるものごとが、他のものごとに影響を与えてその様な次第になることを伝える表現」です。
「都合により」の言葉の使い方
「都合により」はビジネス用語として、先に決まっていたことや、それまで継続していたことの中止や変更を伝える時に使われます。
「都合」は「何かをするときにほかのものごとに影響を及ぼす事情」「予定を調整すること」という意味、全体で「ものごとが、他のことから影響を受けてある状態に至っていることを伝える表現」として使われています。
「事情により」と「都合により」の違い
「事情により」は「ものごとが、理由や原因があってある状態に至っていることを伝える表現」です。
「都合により」は「ものごとが、他のことから影響を受けてある状態に至っていることを伝える表現」です。
「事情により」の例文
「事情により」の例文は以下の通りです。
・『事情により今回のイベントは延期となりました』
・『事情によりこの商品の取り扱いを中止いたします』
「都合により」の例文
「都合により」の例文は以下の通りです。
・『都合により食事会に参加できなくなりました』
・『都合により10分ほど遅れます』
まとめ
今回は「事情により」と「都合により」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。