この記事では、「乗り遅れる」と「乗り過ごす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「乗り遅れる」とは?
「乗り遅れる」は「のりおくれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「乗り物の出発時刻に間に合わず、乗りそこなうこと」という元の意味です。
2つ目は「時代の流れや流行に対応できず、取り残されること」という意味です。
「乗り遅れる」の言葉の使い方
「乗り遅れる」は「乗り+遅れる」で成り立っている語です。
「乗り」は動詞「乗る」の連用形で「物の上にあがる」「乗り物に身を置く」から転じて「動きや調子によく合う」「勢いにまかせてすすむ」という意味、「遅れる」は「取り残される」「進み方が遅くなる」「決められた時刻・期限に間に合わない」という意味、「乗り遅れる」で「乗り物の出発時刻に間に合わないこと」、転じて「動きや流れに取り残されること」になります。
「乗り過ごす」とは?
「乗り過ごす」は「のりすごす」と読みます。
意味は「乗り物で、下りるはずの駅よりも先に行ってしまうこと」です。
「乗り過ごす」の言葉の使い方
「乗り過ごす」は「乗り+過ごす」で成り立っている語です。
「乗り」は「乗り物に身を置く」という意味、「過ごす」は「何かして時間を費やす」「そのままにしておく」という意味、「乗り過ごす」で「乗り物にのったままにしておくこと」、つまり「乗り物から下りずに先に行ってしまうこと」になります。
「乗り遅れる」と「乗り過ごす」の違い
「乗り遅れる」は「乗り物の出発時刻に間に合わないこと」、転じて「動きや流れに取り残されること」です。
「乗り過ごす」は「乗り物から下りずに先に行ってしまうこと」です。
「乗り遅れる」の例文
「乗り遅れる」の例文は以下の通りです。
・『寝坊して電車に乗り遅れる』
・『バスに乗り遅れてタクシーを使う』
・『このままでは流行に乗り遅れる』
「乗り過ごす」の例文
「乗り過ごす」の例文は以下の通りです。
・『電車で居眠りして乗り過ごす』
・『特急に乗ってしまい最寄り駅を乗り過ごす』
・『うっかりしてバス停を乗り過ごす』
まとめ
今回は「乗り遅れる」と「乗り過ごす」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。