「鹿児弁のチェスト」と「家具のチェスト」は同じ「チェスト」でもどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「鹿児弁のチェスト」と「家具のチェスト」の違いを解説します。
「鹿児弁のチェスト」とは?
「鹿児弁のチェスト」とは、「気合いを入れる時に叫ぶ掛け声」です。
「鹿児弁のチェスト」の使い方
鹿児島県を中心に話されている方言を「薩隅方言」といい、一般的には鹿児弁や鹿児島弁と呼ばれています。
全国の方言の中でもかなり訛りが強いことで知られ他地域にはない独特の表現も多く、現在でも数多くの独自表現が使われています。
「鹿児弁のチェスト」は共通語だと「えいやー」「それいけー」など気合が入った時にあげる雄叫びの言葉です。
九州に伝わる剣術の流派「示現流」で相手に打ち込む時に叫ぶ言葉として知られています。
「家具のチェスト」とは?
「家具のチェスト」とは、「引き出しの付いた収納家具」を指す言葉です。
「家具のチェスト」の使い方
引き出しの中に衣類を収納しておくタイプの収納家具のことで日本の「タンス」に当たります。
一般的にはスーツなどハンガーにかけて吊るす部分がなく全てが引き出しになっている収納を指します。
「鹿児弁のチェスト」と「家具のチェスト」の違い
気合いを入れる時に叫ぶ九州南部の方言が「鹿児弁のチェスト」、引き出し式収納が「家具のチェスト」です。
同じ「チェスト」でも意味は全く違います。
「鹿児弁のチェスト」は由来や語源がはっきりしませんが「家具のチェスト」は英語で引き出しを意味する「chest」に由来します。
英語では引き出し式の収納家具のことを「chest of drawers」といい、それを略し外来語として日本語風に発音した言葉が「ドロワー」です。
まとめ
「鹿児弁のチェスト」と「家具のチェスト」は言葉そのものは同じ「チェスト」ですが意味も由来も全く異なる別物です。
使う場面や文脈が全く異なるので混同する心配はまずありませんがそれぞれの意味を憶えておきましょう。