この記事では、「執り行う」と「取り行う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「執り行う」とは?
執り行うは、とりおこなうと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、事を行うや上手に事を運ぶといった意味を持っている執りの文字に、実施するや処理するといった意味を有する行うの文字を付け足す事によって成立した言葉となっています。
だからこそ執り行うは、儀式や業務といったものを実施する事を表すのです。
「執り行う」の言葉の使い方
執り行うは、式典や行事等を行う事を意味する言葉として使われています。
要するに何らかの物事を実行するという意味の、行うをより改まった形で丁寧に表現する際に使用すべきなのが、この執り行うの言葉です。
「取り行う」とは?
取り行うは、とりおこなうと読まれる事が多い言葉となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる様に、手に持って使う事等の意味の取りの文字に、実行する等の意味がある行うの文字を加える事で誕生した言葉です。
ですが実際には、取り行うという言葉は存在せず、執り行うという言葉を間違って表現したものとなっています。
「取り行う」の言葉の使い方
取り行うは、とりおこなうという言葉を間違って表記した存在しない言葉です。
そのため、とりおこなうを取り行うと表記するのは間違いであり、意味をなさないので注意が必要となります。
「執り行う」と「取り行う」の違い
執り行うと取り行うの文字表記を比べると、最初の漢字が執か取という違いがある事に気付けるものです。
所が後に続く文字は全て同じであるため、混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ実の所、とりおこなうを取り行うと表記するのは完全に誤りであり、執り行うと表記するのが正解です。
まとめ
2つの言葉は共通する文字が多くあり、読み方も同じな点がややこしい所だったりします。
ですが実際には、取り行うという言葉は誤用であり、執り行うと表記するのが正しいのです。
そんな執り行うは、儀式や式典等を実施するという意味を所有しています。