相手に何かを説明する時に、たとえば「機能としてはこのようになっております」という言い方をすることがあります。
これは敬語として成立すると理解されています。
それでは、この「なっております」とはどういう意味でしょうか。
また、「なってございます」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「なっております」と「なってございます」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なっております」とは?
「なっております」とは、「何かが一定の状態である」ことを意味する言葉です。
分解すると、「なって」「おり」「ます」にわけられ、「なって」は「成る」、「ます」は丁寧な語尾で、「おります」は「いる」あるいは「ある」という言葉の丁寧な表現になります。
「なってございます」とは?
「なってございます」とは、「何かが一定の状態である」ことを意味する言葉です。
分解すると「なって」「ござい」「ます」にわけられ、「なって」は「成る」、「ます」は丁寧な語尾で、「ござい」は「いる」あるいは「ある」という言葉の古い丁寧表現です。
「なっております」と「なってございます」の違い
「なっております」と「なってございます」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かの状態をあらわす「なっている」という言葉を丁寧な言い方にしたものであることは同じですが、すこしだけ印象が変わってきます。
それは「おります」「ございます」の違いと言っても良いでしょう。
これは前述の通り、敬語表現の違いですが、「いる」の敬語として何を使うかという選択の問題です。
敬語のレベルとしては、「ござる」のほうが明らかに高いのですが、受け取り方として古臭いイメージになってしまうため、場合によっては馬鹿にしていると受け止められることもあります。
まとめ
この記事では、「なっております」と「なってございます」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味としての違いはありませんが、前述のように相手の受け取り方によっては悪い印象を持たれてしまうこともありえるので注意が必要です。